第9回 2005年8月29日(月)放送 あらすじ

届かない言葉

 芹沢理一(妻夫木聡)は、牧野衣咲(深津絵里)のマンション、しかも同じベッドで目覚めて大混乱。それは、衣咲も同じこと。酔っていたとはいえ、一夜をともにしてしまうとは…。理一と衣咲は、戸惑いと恥ずかしさから顔を合わすことすら出来ない。衣咲から、恥ずかしいので服を着てくれと頼まれた理一は、言われるままに着替えると、そのままマンションを出てしまう。
 混乱したまま、理一が自宅に帰ると、英介(藤木直人)が、理一を訪ねて広瀬歩美(小林麻央)が来たと言う。どうやらすれ違いになったらしい。英介は、理一に教習所を辞めたことを歩美に報せてないのか? と、尋ねる。確かに理一は、歩美にそのことを伝えていなかった。
 その夜、衣咲は『夢の蔵』で昨晩の出来事を“友達の話”として小池実乃(広末涼子)にする。エッチした後に「服を着てくれ」と言ったら、素直に応じて、すぐに帰ってしまった男の気持ちは、女に向いてないのか? それって、やっぱり無かったことにしてくれってこと? 勘の良い実乃は、その話が理一と衣咲のことではないかとすぐに気づく。衣咲が、あくまで否定していると、今度は実乃が話し始めた。それも、あっさり、英介と鹿児島に行った時に“しちゃった”と。その時は、流れとか雰囲気だったが、後になって、自分の気持ちが英介に傾いていることに気づいたと実乃。すると衣咲も、自分の気持ちに気づいて怖くなることもあると同意する。
 同じ頃、理一も“友達の話”として、一坂進(温水洋一)に相談していた。だが、この手の悩みは、一坂が答えるのは無理な様子。
 次の夜、理一は思い切って衣咲に電話する。軽い会話から、核心に迫る理一は「すいませんでした」と言ってしまう。自分の言葉にハッとして取り繕おうとする理一を、衣咲は「謝らないで」と遮った。お互いに混乱していることを認める衣咲は、酔っていたのだから気にしないでと言って電話を切る。
 翌日、衣咲はオープニング準備中のキッズ店に急ぐ。しばらく連絡が無かった営業担当の梶誠(真木蔵人)が帰ってきたからだ。八嶋優太(小泉孝太郎)によると、梶はキッズ店のライセンス契約を取るため、フランス本国まで行っていたらしい。オープンに向けて気合を入れ直す衣咲と八嶋のもとに、小野田幸太郎部長(浅野和之)が来てフランス人女性、ミセス・ベルナール(ELISE EMILIE BRUCKERT)を紹介する。小野田は、ベルナールをキッズ第1号店店長と紹介し、衣咲にはアシスタントについてもらうと言い出す。八嶋は、ここまで準備してきたのは衣咲だと訴えるが、フランス本国が出した契約の条件だと小野田に言われてしまった。
 理一は、長谷部幸平(田中圭)のもとにタコライスを配達。幸平がフィルムフェスタ参加作品の台本を早く書くよう理一に促していると、実乃が来た。すぐに仕事を片付けてくると言って、幸平が部屋を出ると、理一は何をしに来た? と、実乃に問いかける。幸平の気持ちに応える気が無いなら、気を持たせるような行動をしない方が良いと理一。しかし、すぐさま実乃の反撃に遭う。歩美への返事を保留にしておいて、衣咲と関係を持つのは、どうかと言われてしまった。ところが、実乃は理一が配達に戻ると、幸平に…。
 翌日から、理一は台本制作のため、貸し別荘にこもる。だが、アイデアが浮かばず煮詰まるばかり。すると、幸平と木田貴司(西野亮廣)が陣中見舞いにやって来た。歩美も一緒だ。早速、理一と幸平、木田は台本のアイデア打ち合わせに入る。歩美は、カレーを作り始めるのだが…。歩美には不安があった。フライトから帰って、理一と連絡が取れなかったこと。そして、自分には何も報せず理一が教習所を辞めて、映画作りを再開したことだった。
 理一が一息ついていると、衣咲から電話が入る。理一が入れた留守電を聞いてかけてきたと言う衣咲だが、お互いに特別の用があるわけではなかった。「会いたい…」と告げる衣咲に、理一は、台本制作をしていることなどを話し始める。理一が楽しそうに電話で会話する様子を、歩美が見てしまって…。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木 聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平 … 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
         ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 成田 岳

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

バックナンバー