第5回 2005年8月1日(月)放送 あらすじ

ギュッと抱いて

 芹沢理一(妻夫木聡)の教習車に乗り込んだ牧野衣咲(深津絵里)は、すこぶる機嫌が悪い。理由は、幻の焼酎を求めて鹿児島に出かけた英介(藤木直人)に、小池実乃(広末涼子)がついて行ってしまったから。理一は、日帰りだから大丈夫などとフォローするのだが、衣咲のネガティブ思考は消えない。
 アパレル本社で、衣咲は小野田幸太郎部長(浅野和之)、八嶋優太(小泉孝太郎)と、キッズブランド出店の打ち合わせをするのだが、心ここにあらずといった様子。マズイ…そう感じた八嶋は、部長に新たな企画を提案する。キッズブランドの宣伝用DVDを、子供服専門誌の付録にしてもらおうと言うのだ。しかし、DVDの制作費はバカにならない。
 その頃、英介と実乃は幻の焼酎探しの真っ最中。真面目に焼酎を探す英介に対して、実乃は観光しようと迫るが、英介は取り合わない。しかし、せっかく見つけた幻の焼酎も、なかなか売ってもらえず、ふてくされる英介。その横をすり抜けるかのように現れた実乃が、「これ下さい」とにっこり微笑むと…。
 実乃の笑顔のおかげで、英介は予想外の速さで幻の焼酎をゲット。実乃の希望通り、一緒に鹿児島観光を始めることに。
 そんな実乃の携帯に、衣咲が電話をかけてきた。実は、この日は実乃が、6年間待ち続けた恋人と会う日だった。衣咲が、その点を指摘すると、最終の飛行機で帰ると答える実乃。衣咲はその言葉に思わずホッとする。英介も、夜には店に荷物が届くから、と東京に帰ろうとしていた。だが実乃は、衣咲への言葉とは裏腹に、最終の飛行機に乗らなかった。
 その頃、理一のマンションには、長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)が来ていた。幸平は、理一と木田に、フィルムフェスタに参加しようと促す。と、そのとき、参加を渋っていた理一の携帯が鳴る。英介からだ。英介は、荷物が届くので店に行って欲しいと理一に頼む。日帰りのはずでは?と、問う理一に、一泊することになったと告げる英介。
 荷物を受け取るため、幸平と木田と共に英介のバーへ向かった理一。と、そこに衣咲と八嶋がやって来た。衣咲から英介の所在を問いかけられた理一は、答えられない。すると、横から何も知らない幸平が鹿児島に一泊するらしいと話してしまう。万事休す…。そして、英介に実乃が同行していることを知って、衣咲と共に煮詰まる幸平。理一は、必死にフォローしようとするが、2人の鬱々とした空気は晴れそうにない。そんな衣咲たちをよそに、八嶋は木田が制作会社のディレクターと知って、キッズブランドの試作品DVDの制作を安値で依頼。
 一方、衣咲と幸平の心配をよそに、英介と実乃は、見晴らしの良い高台にいた。実乃の勝手さ気ままな振る舞いに呆れる英介だったが、実乃は、今日が自分にとってどういう日だったかを話し始めた。実乃は、本当は恋人が現れないのではないかと、怖かったと言う。それから逃れるための口実として、鹿児島に来たと。話をするうち、夜中の12時を越えた。誕生日が終わってしまった、と、無理に笑顔を作ろうとする実乃に、英介は…。
 翌日、仕事を終えた理一がマンションに帰ると英介がいた。鹿児島で何があったかを聞けないでいる理一に、幸平や衣咲から電話がかかってくる。衣咲は、理一が英介から何も探り出していないことを知って、一度は電話を切るが、すぐかけ直した。眠れなくなったと言う衣咲に、理一は羊の数を数え出し…。
 次の日、幸平と木田は、衣咲、八嶋とDVDの撮影。理一は、広瀬歩美(小林麻央)とデートしていた。そんな理一に、木田から撮影が進まないので手伝って欲しいと電話が入る。デート中だと断る理一だが、撮影が気になって仕方がない。理一は、歩美に先輩からシフトを交代して欲しいと言われたと嘘をついて…。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木 聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平 … 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
        ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 永山耕三

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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