第10回 2005年9月5日(月)放送 あらすじ

もう離さないから

 久しぶりに『夢の蔵』で飲んだ芹沢理一(妻夫木聡)と牧野衣咲(深津絵里)。映画の台本も完成して、いよいよ制作に入ろうとする理一に対し、衣咲は店長からアシスタントに降格されてしまい、沈み気味。理一は衣咲に、台本制作の合宿に行った際、広瀬歩美(小林麻央)と別れたことを話そうとする。しかし、衣咲は2人の関係を曲解し、理一の話を聞こうともしない。そんな衣咲の様子に、理一もカチン。言い争いになり、衣咲は店を飛び出してしまった。一方、小池実乃(広末涼子)も英介(藤木直人)に、自分の想いを伝えようとするが、上手くいかず…。
 そんなある夜、『夢の蔵』で八嶋優太(小泉孝太郎)、西山順子(村岡希美)と飲む衣咲と実乃は、そろってタメイキ。相談に乗ると言う八嶋をそっちのけにして、実乃は衣咲に、英介に想いが伝えられなかったことを話すのだが、八嶋や順子がいると、どうも話がうまく進まない。実乃は、衣咲のマンションに泊まりに行く事にする。
 その頃、理一は長谷部幸平(田中圭)、木田貴司(西野亮廣)と撮影の打ち合わせ。資金繰りで頭を悩ませていると、幸平が歩美の話を持ち出した。木田も理一と歩美の関係を尋ねてくる。そんな2人に、理一は自分の気持ちが他の人に行ってしまったため、歩美にはふられたと告げた。
 衣咲は、泊まりに来た実乃と恋愛話。自分から告白したことがないと言う実乃と、自分からしか告白したことがないと打ち明ける衣咲。実乃は、うっかりでも素直に告白できる衣咲を羨ましがる。だが、衣咲は例え上手く言えても相手に届くわけでもないと言う。さらに、実乃は理一と衣咲の教習所での再会を称える。だが、衣咲は現在の理一との関係が一番遠くなってしまったと…。
 翌日、理一はバイトをやめるため、一坂進(温水洋一)に挨拶。理一はバイト代を渡してくれた一坂に、なにやら頼みごとがある様子。理一は、映画の主役を一坂にしようと思ったのだ。と、そこに実乃が現れた。理一と衣咲の関係を尋ねながらも、実乃が本当に知りたいのは英介の自分への反応。自分の気持ちを知っていて、なぜ英介は応えてくれないのかと言う実乃。すると、理一は自分への衣咲の態度を思い浮かべながら、女の人はなぜ答えを急ぐのかと反論する。帰り道、理一は先日渡しそびれた合宿土産を衣咲のマンションのポストに入れた。
 理一たちの映画制作が始まった。だが、撮影以外に無職状態の理一と違って、木田や幸平、一坂たちには仕事があるため、なかなか捗らない。そんな時間を利用し、英介の店『MANU』に行った理一は、英介に撮影のために店と園田雪絵(蛯原友里)の愛犬、アルフレッドを貸して欲しいと頼む。また、理一は英介に自分のもとに実乃が来たことを話す。そして、理一は、実乃は英介のこと、職業でも肩書きでもない、英介本人のことが好きだと思う、と告げた。
 その後、撮影を再開するはずだったが、理一たちは木田の会社テレビファクトリーの社長(蛍雪次朗)に呼び出された。木田が会社の機材を勝手に持ち出したことがバレたのかと、謝る理一。しかし、社長は理一の台本を読んで気に入ったという。そして、フィルムフェスティバルの締め切りに映画制作を間に合わすことだけを条件に、理一たちの映画制作の全面バックアップを申し出てくれた。理一たちは、大喜び。
 衣咲もキッズ店のオープニングパーティーを任されて、仕事へのモチベーションは回復。その夜、ようやく店内の装飾が終わった頃に、ベルナール店長(エリース)が来た。ひとしきり店内を見渡したベルナールは、衣咲に装飾の撤収を命じる。衣咲が考えたキッズを意識したのものではなく、カクテルパーティーにすると言うのだ。さすがの衣咲も反論。すると、ベルナールは衣咲に明日から来なくても良いと言い放つ。その言葉どおり、衣咲は、商品管理部に異動させられ、倉庫勤務となってしまった。
 バックアップも得て、理一たちの撮影は好調に走り出す。一方、衣咲は第一線から遠ざけられてしまった。そんな理一と衣咲が『MANU』で出会って…。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平 … 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
         ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 平野 眞

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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