第7回 2005年8月15日(月)放送 あらすじ

「キスで気づく本心」

 芹沢理一(妻夫木聡)の教習所教官としての技能検定員講習が始まった。だが、講習中も、広瀬歩美(小林麻央)とデートしていても、理一はぼんやり。牧野衣咲(深津絵里)に言われた言葉を思い返してしまう。映画監督の夢をあきらめて欲しくないと迫る衣咲に、なぜ自分に? と、問い返した理一は「好きだから」と言われたから。
 一方、八嶋優太(小泉孝太郎)とキッズの都内路面店開店準備に追われる衣咲も、理一に言ってしまった「好きだから」の真意を自分自身で量りかねていた。そんな衣咲に、母の千景(高畑淳子)から電話が入る。千景が、恋人の日下部正一(岩松了)と衣咲を会わせるための食事会を忘れていないかという念押しだ。忘れていないと答える衣咲。しかしその会話の中で、行きがかり上、衣咲も恋人を連れて行くということになってしまう。早速、八嶋に日曜の都合を尋ねる衣咲だが、不慮のデートだと断られた。
 その夜、衣咲は小池実乃(広末涼子)と食事。しかし、実乃は英介(藤木直人)のバーには行き辛い。衣咲も『夢の蔵』には、足が向かない。そんなわけで、衣咲の部屋で手料理を堪能することにしたのだった。衣咲は、実乃が英介のバーに行きたがらない理由に、まったく見当がつかない様子だが、勘の良い実乃は「理一クンと何かあった?」と、衣咲に突っ込んできた。仕方なく、理一にうっかり好きだと言ってしまった、と話し始める衣咲。しかしすぐさま、それは、恋愛ではなく人として好きなのだと言い訳する。うそ臭いと切り返す実乃は、日曜の食事会を誰と行くか決めたか? と尋ねる。恋人のふりをして欲しいと頼んだら、うっかりホントになるかもしれないチャンスだ、と言葉を続けた実乃に、衣咲は、英介のバーに、一緒に来てくれと頼んだ。
 衣咲と実乃がバーに行くと、英介が明るく迎え入れた。だが、実乃と英介は目を合わそうとしない。そんな雰囲気になんとなく気付きながらも、衣咲が思い切って日曜の件を切り出すと、英介は意外にもすんなりOKした。それを聞いた実乃は、英介は調子が良くて、どの人に対しても誠実ではない、と牽制する。英介も「一途な人は言うことが違う」と実乃に言い返す。と、そこに雪絵(蛯原友里)が友人たちと入ってきて、衣咲と実乃はバーを出た。雪絵は英介に、日曜日にアルフレッド(飼い犬)を美容院に連れて行くので、車を出してくれと主張して譲らない。
 次の日、理一は『夢の蔵』で歩美とデート。歩美は、来週のフライトから戻ったら返事をして欲しいと理一に頼む。それは、歩美自身が待ったをかけていた、歩美の告白に対しての返事だった。一人になった理一がマンションに帰ると、英介が日曜の都合を聞いてきて…。
 日曜日の高級中華料理店。衣咲の前に現れたのは、英介ではなく理一だった。英介ではなく、理一がアルフレッドを美容院に連れて行けば良かったと言って怒る衣咲。むっとした理一は、うっかり「俺のこと好きとか言っておいて…」と、2人がなんとなく避けていたことを蒸し返し…。そこに、千景が日下部とやって来た。自分がなぜこの場にいるのか、事情を知らない理一だったが、衣咲の恋人を演じる役回りだと知って、なんとかしようと努力する。それでも、理一と衣咲は言い争いになってしまったりするのだが、その姿も千景と日下部の目には仲が良いように映ってしまう。挙句、日下部との結婚を宣言する千景は、理一に衣咲を「持ってって下さい」と。
 帰り道、食事会に巻き込んでしまったことを謝りながら、衣咲は、先日の「好きだから」発言について話し始めた。気まずさから「その場のノリとか、勢いとか?」と誤魔化そうとする理一に、衣咲自身も、つい乗ってしまって…。
 理一がマンションに帰ると、珍しく英介が落ち込んでいる。英介に向かって、昔から後悔とか挫折とは無縁なタイプと思っていた、と理一が言うと、英介はその言葉を否定する。例えば、映画監督になる夢がそうだった、と。だからこそ、昔見た夢の続きを理一の才能に投影したかったのだ、と言った。しかし理一は、そんな英介の姿が、衣咲と似ている、と…。
 ウィークデー。衣咲のキッズ路面店が開店。理一も技能検定員講習に戻る。講習を受ける理一の脳裏には、高校時代の教育実習最終日に熱く夢を達成するために希望を捨てるなと語った衣咲が浮かぶ。そして、ついに理一はある決意を実行に移すことに…。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木 聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平 … 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
        ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 平野 眞

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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