第3回 2005年7月18日(月)放送 あらすじ

キスと接点

 ヘミングウェイコーヒーでいつものように朝食を取っている芹沢理一(妻夫木聡)に、一坂進(温水洋一)が話しかける。間近に迫った卒業検定に不安を持つ一坂の問いかけに理一が答えていると、牧野衣咲(深津絵里)と小池実乃(広末涼子)が現れた。2人のペースに嵌るまいと席を外そうとする理一だが、時すでに遅し。つかまってしまった。早速、衣咲と実乃は一坂に対して“秋葉系”だの“おたく”だのと失礼な言葉を連発。ところが、一坂には婚約者でもある恋人がいることが発覚。え、この人に…? 衣咲と実乃だけでなく、理一まで唖然。
 店を出て、バイクに乗ろうとした理一に衣咲がビデオテープを返す。理一の卒業制作映画が収められたものだ。さらに、何か言いたそうな衣咲の様子に理一が問いかけると、英介(藤木直人)は元気か、と尋ねてきた。理一が怪訝な顔をしていると、衣咲は広瀬歩美(小林麻央)との関係に話題を変えた。すると今度は理一が、返事もそこそこに走り去ってしまう。
 そんな夜、噂の歩美は合コン中。歩美の彼氏を詮索しようとする相手の男たち。すると、友人の小倉早苗(池田香織)が歩美には3年間想い続けている男がいると言い出す。その矢先、歩美の携帯には、英介からの着信があり…。
 一方、本社に出勤した衣咲は、キッズブランドの出店計画を、現在の店長の業務と並行して進めるよう、部長の小野田幸太郎(浅野和之)から指示される。また、一緒に打ち合わせに出ていた八嶋優太(小泉孝太郎)は、営業担当として衣咲と行動するよう命令されてしまう。
 夜、『夢の蔵』では、愚痴る八嶋を衣咲がビシッと諌める。その席で、衣咲は、一緒に飲んでいた実乃に「もうすぐ彼が迎えに来るんだもんね」と話題をふった。実は、実乃には医大に通う彼氏がいた。高校を卒業して離れ離れになったが、実乃はその彼から医大を卒業したら迎えに行くと約束されていたのだ。8月1日、実乃の誕生日にティファニーの前で再会しようというものだった。
 その頃、理一のマンションには長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)がいた。幸平は、今まさに『夢の蔵』で衣咲たちが語っている実乃の王子様が気にかかる。そんな話で盛り上がっていると、園田雪絵(蛯原友里)が現れた。雪絵は英介を探しに来たのだ。英介は、雪絵に店を出すことを話していない様子で…。当の英介は、歩美と飲んでいる。英介は、歩美に“3年前の恋”の話を持ち出した。
  そんなある日、衣咲は幸平の工場倉庫で縦列駐車の練習。しかし、指導していた幸平は衣咲のあまりの下手さにギブアップ。結局、やって来た理一が面倒を見る。帰り道、理一に礼を言う衣咲は、理一の卒業制作も胸に響いたと告げる。そんな衣咲に、理一は英介を狙ってみれば?と、勧めた。だが、衣咲は英介とは接点がないと言う。そして、自分と100%相性が合う男とも出会えない、と理一に話す。世界中のどこかにいるかもしれない100%の人と結ばれないままいるのは寂しい、と語る衣咲に、理一は、この世のすべての男性の中に100%がっちりハマれる相手が存在すると仮定して、出会えない関係というのは、99%の相性なのでは?と返した。理一は、ほんの些細な1%の接点のなかにこそ、100%の出会いがあるはずだ、と。自分と接点のある、今、自分が生きている世界の中に、100%の人がいる…と思いたい、と語った。と、その時、理一は携帯に歩美の電話を着信。理一は衣咲に英介のバーの名刺を渡して去って行く。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木 聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平… 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
        ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 成田 岳

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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