第9回 2004年3月8日(月)放送 あらすじ

#9 号泣

 里中ハル(木村拓哉)は、兵頭雄一郎(佐藤浩市)、池上友則(市川染五郎)、島村真琴(佐藤隆太)らと堀田大和(坂口憲二)が運び込まれた病院へ。チームを代表して担当医の話を聞いたハルと兵頭は、大和の怪我がアイスホッケーの選手生命も脅かしかねないものだと知る。選手として復帰できないかもしれない…。手術後の病室で眠る大和に、ハルはどんな言葉をかければ良いのか分からなかった。
 大和のアパートに入院に必要なものを取りに行ったハルは、村瀬亜樹(竹内結子)と会った。石川知佳(MEGUMI)から大和の怪我を知らされた亜樹は、相澤百合(中越典子)と見舞いに行くと言う。そんな亜樹に、ハルは夏川啓介(谷原章介)が訪ねてきたことを打ち明ける。そしてハルは、自分と亜樹の関係を認めてしまったことを謝った。だが、亜樹はハルのことより、どうして夏川が直接自分に聞かなかったのかと疑問を持つ。
 大和の病室には、ハルたちが集まっていた。友則と真琴、園田冴子(滝沢沙織)は先日の『グリーンモンスター』戦の話を大和にしている。と、ハルは大和の母親を迎えに行って欲しいと友則たちを病室から出した。2人きりになると、大和はハルがホッケーを始めたきっかけを尋ねる。ハルはその理由を話し、日本ではマイナーなスポーツで自分たちは名もなき選手だが、いつかは報われると話す。すると、大和は自分も名もなき戦士だが、途中で消えてしまうと…。大和はアイスマンとして復帰出来ないことに気づいていた。そして、大和はハルに謝罪する。もう、ハルの背中に檄を飛ばすことが出来ないと言うのだ。ジョークで切り返そうとするハルだが、さすがに言葉に詰まってしまう。大和を1人にしようと病室を出たハルは、見舞いに来た亜樹と知佳に会う。2人は百合も誘ったのだが、次の恋を探したいと断られていた。
 大和を欠こうとしている『ブルースコーピオンズ』では、真琴がキーパー練習をしたいとハルに申し出た。真琴は必死なのだが、ハルは今ひとつ気合が入らず、リンクを後にする。ハルがシャワーを浴びてロッカールームに戻ると友則がいた。友則は、こんな時だからこそキャプテンのハルにしっかりして欲しいと頼む。すると、ハルは自分にとって大事な人間が次々と離れていく淋しさを口にする。友則は、氷の女神に嫉妬されているのでは? と、明るく切り返し、ハルも友則の友情に励まされるのだった。
 その頃、大和の病室を見舞った亜樹は安西容子(石田ゆり子)と会う。亜樹を見た容子は、ハルの交際相手と気づく。場所を喫茶店に移すと、容子は亜樹と一度会ってみたかったと言い出す。容子は、ゲームで始めたハルと亜樹の恋が真剣になってしまったことに気づいていた。容子との会話で、亜樹はハルとの出来事を夏川に許してもらうつもりはないと言う。それなのに、夏川のもとに戻った理由を亜樹は容子に打ち明ける。
 亜樹のアパートに夏川が来ていた。指輪を用意して結婚を促す夏川に、亜樹は自分にはその資格がないと告げる。すると、夏川はハルが来た時のことを話し始めた。夏川はハルが言ったことは嘘で、しつこくされているのなら警察に訴えても良いと言う。亜樹が否定すると、夏川は突然怒りを爆発させてしまう。
 翌日、ハルが定食屋にいると亜樹が来た。体調不良で仕事を休んだと言う亜樹は、なぜか帽子を目深にかぶっている。ハルがいたずらで帽子を取ると、亜樹の顔には…。

キャスト

木村拓哉
竹内結子
坂口憲二
中越典子
佐藤隆太
MEGUMI
石田ゆり子
時任三郎
市川染五郎
佐藤浩市

山下徹大

谷原章介

スタッフ

■原作・脚本
  野島伸司
■監督・演出
  中江 功
■制作
  フジテレビ

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