第1回 2004年1月12日(月)放送 あらすじ

#1 愛と青春の絆

 とあるアイスリンク会場のロッカールームにテレビ局クルーの取材が入っている。インタビューをされているのは、実業団アイスホッケーチーム『ブルースコーピオンズ』のキャプテン、里中ハル(木村拓哉)。チームメイトの堀田大和(坂口憲二)と島村真琴(佐藤隆太)は、その様子を気にするが試合前のハルはナーバス。マネージャー、園田冴子(滝沢沙織)の忠告を無視して、リンクへと出て行く。途中、交際中の相手と携帯電話で話している同じくチームメイトの池上友則(市川染五郎)を促したハルは、メンバー全員と合流して気合を入れ、会場へ飛び出していく。リンク会場はハルの登場で、早くも大歓声に包まれていた。そんな客席に、3人のOLが現れる。村瀬亜樹(竹内結子)、相澤百合(中越典子)、石川知佳(MEGUMI)だった。
 試合後『ブルースコーピオンズ』のメンバーはバー『フェイスオフ』で祝勝会。ハルは腕相撲で対戦する大和の勝敗を友則と賭けていた。と、そこに女が現れる。どうやら友則が、またふった相手らしい。女にグラスの酒をかけられた友則は、ハルはどうしてこういう目に遭わないのかと尋ねた。するとハルは、付き合う女にはあらかじめゲームだから真剣にならないようにと断っていると答える。友則や会話に加わった大和、真琴は信じられない。ならばと、友則はハルの言葉の真偽を賭けることに。
 店の奥には亜樹、百合、知佳がいた。恋愛に奥手…と、いうか2年も連絡がつかない彼を待ち続ける亜樹は、百合と知佳に新しい恋をした方がいいとアイスホッケーの試合に呼ばれていたのだ。それでも、気乗りしない亜樹だったが…。
 友則は賭けの対象として亜樹たち3人に目をつけた。大和は、自分たちのチームの本社OLだから辞めた方が良いと言い出す。しかし、友則は知佳に狙いを定め、ハルには百合を落とさせようとふると、大和が大反対。ハルは、大和が百合を気にかけていることを察して誘うようにけしかける。友則と大和が3人のOLたちをナンパしに行くと、ハルは2人の対象外だった亜樹の観察を始める。
 亜樹は、店の外に出て帰ろうとする。と、突然、店の扉が開いてハルが転げだしてきた。続いて出てきた男たちと試合のことで激しく口論するハル。止めに入った友則は、男たちを店内に連れ帰り、ハルを残した。負傷している様子のハルを心配して亜樹が近づく。すると、ハルは亜樹の携帯電話のメールアドレスを聞いてくる。これが、ハルの作戦。
 翌日、ハルはある病院の病室を訪ねていた。ベッドの患者、安西健吾(時任三郎)と妻の容子(石田ゆり子)が迎える。健吾は、ハルが憧れたアイスマン。怪我をしてホッケーを断念。ハルたちのコーチになってから酒を飲みすぎて身体を壊していた。アイスマンでいるうちは本気で女に惚れてはいけないと、ハルを諭したのも健吾。怪我をして再起不能となった健吾は、家族に大きな負い目を感じていたのだ。ハルは、病院の玄関まで送ってきた容子に見舞金を渡して去っていく。
 一方、亜樹は昼休みに百合、知佳と喫茶店で昨日の報告。知佳は、友則とホテルまでいったので結婚するかもと上機嫌で報告する。が、百合は軽く扱われているだけど釘を刺す。案の定、友則から知佳への音信はない。百合は、進展はないが大和が外車に乗っていたことに御満悦。さらに百合は亜樹がハルからデートの誘いのメールを受けたことを知って、勝手にOKの返信をしてしまう。この時も、亜樹にその気はなかった。
 ハルたちもロッカールームで、亜樹たちへのそれぞれの手ごたえを話していた。ハルは亜樹に彼がいると感じている。そこに、冴子が見知らぬ男を伴って現れた。冴子は、男を新コーチの兵頭雄一郎(佐藤浩市)と紹介する。兵頭は早速、新しい練習メニューを配ろうとするのだが、ハルは認めないと言い出す。健吾が作ったメニューで今まで通りに練習すると断言するハルと兵頭は激突。ハルは大和の制止をふりきって姿を消してしまう。
 その日の夕方、ハルは約束の時間に現れ、亜樹を自分の車にピックアップ。メールアドレスを教えたことに深い意味はないと言う亜樹をさえぎり、ハルは恋人がいても自分を好きになると自信ありげな様子で、デートに出かけ…。

キャスト

木村拓哉
竹内結子
坂口憲二
中越典子
佐藤隆太
MEGUMI
石田ゆり子
時任三郎
市川染五郎
佐藤浩市

スタッフ

■原作・脚本
 野島伸司

■監督・演出
 中江 功

■制作
 フジテレビ

バックナンバー