第2回 2004年1月19日(月)放送 あらすじ

#2 孤独に負けない強さ

 実業団アイスホッケーチーム『ブルースコーピオンズ』のキャプテン、里中ハル(木村拓哉)は村瀬亜樹(竹内結子)と恋人の“契約”を交わした。その“契約”は、自分の恋愛をゲームだと言うハルが、2年前に海外に行った亜樹の彼氏が帰って来るまでの約束。その間、決して本気の恋愛関係にはしないとのハルに亜樹も同意した。しかし、亜樹は“契約”をした自分の気持ちへの若干の後ろめたさと、ハルの行動に戸惑う。
 その日も、亜樹は相澤百合(中越典子)、石川知佳(MEGUMI)と『ブルーススコーピオンズ』の試合観戦に足を運ぶ。亜樹の心臓は、怪我人も出てしまうアイスホッケーの激しいぶつかり合いに早まる。そんな試合中も、ハルは観客席の亜樹を意識して余裕でスティックをさばくのだ。さらに、試合後はバー『フェイスオフ』でハルが中心になって、馬鹿騒ぎの祝勝会。思わず信じられないともらす亜樹だが、堀田大和(坂口憲二)や池上友則(市川染五郎)、島村真琴(佐藤隆太)らハルのチームメイトは“いつものこと”と全く動じていない。その時、店の一隅でインタビューを受けていたハルが、恋人の存在を聞かれて亜樹のもとへ。マネージャーの園田冴子(滝沢沙織)の制止を振り切ったハルは、カメラに向かって亜樹を自分の“ママ”だと紹介。ハル流のジョークのようだが…。
 祝勝会の後、大和は「今夜キメろ」と友則に促され、車のキーを借りて百合を送ることに。酒を飲んでの運転を心配する百合に、大和は自分とハルは試合中には飲まないと告げる。感心する百合は、まだ大和が金持ちだと思っていた。しかも、女性を大切に扱ってくれそうな大和にゾッコンの様子。大和は、百合の誤解を解きたかったが失敗してしまう。
 一方、ハルは亜樹をアパートまで送ってきた。インタビューの件はともかく、亜樹はハルとの“契約”を後悔している。それでも“契約”続行を軽口で迫るハルに、亜樹は自分を大事にした方が良いと言う。亜樹は、身を削るような試合の激しさに驚いていた。するとハルは、争いごとを嫌う亜樹に“古きよき時代の女”は、それでいいと告げ、これからも目を離さずに自分を見て欲しいと続けた。辟易する亜樹に、ハルはプレゼントを渡す。それは、試合で欠けた奥歯。自分のプライド、魂がこもっていると言い残し、ハルは亜樹と別れた。亜樹には、ハルの真意が分からない。
 翌日、ハルは安西容子(石田ゆり子)の家に行く。と、そこには兵頭雄一郎(佐藤浩市)がいた。健吾(時任三郎)の焼香に来ただけだと言う兵頭だが、ハルは不快感を隠せない。兵頭が帰ると、ハルは容子から彼が来た事情は聞くが、あまり納得できない様子。すると容子は、亡き夫・健吾への想いをハルに話し始める。
 その頃、亜樹は自宅近くの定食屋で大和と出くわしていた。大和もこの近くに住んでいると言う。ハルのことなら何でも知っていると言う大和に、亜樹はまず自分のことを話した。そして、亜樹は大和からハルの生い立ちを聞くことになる。なぜかハルが自分には心を開くと言う大和。すると亜樹は、大和が“古き良き時代の男”だからだと…。
 練習試合の後、動きの弱点を指摘する兵頭にハルは突っかかる。自分は健吾の教えに従うだけと頑なハルは、容子に近づくなとまで兵頭に言い放ってロッカールームを出て行ってしまう。その夜、ハルはビデオを借りて亜樹のアパートへ。亜樹が大和から聞いた過去の話を切り出すと、ハルは…。

キャスト

木村拓哉
竹内結子
坂口憲二
中越典子
佐藤隆太
MEGUMI
石田ゆり子
時任三郎
市川染五郎
佐藤浩市

スタッフ

■原作・脚本
  野島伸司
■監督・演出
  中江 功
■制作
  フジテレビ

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