金色の翼
二人の夏
愛と憎しみに揺れながらも、互いに求め合う修子と槙。が、修子は、もう二度とここへは来ないで、と言って槙に背を向ける。槙が去った後、修子は槙の忘れ物を見つけ、心がしめつけられる。裸足のまま槙を追いかける修子。「夏が過ぎたら、すべてを終わりにする。それまで二人だけの時間を…」と、槙の胸に飛び込んでいく。その頃、理生は釈放されたと聞いた槙の帰りをひたすら待ち続けていた。奥寺が島へ来て、理生との婚約解消をセツにきりだす。セツは承知するが、一つだけ条件を出す。槙と幸福な時間を過ごす修子の家に、ある日、見知らぬ荷物が届く。