金色の翼
噂の棘
玖未が、修子は人殺しだ、と皆の前で言いふらす。好奇の視線が修子に集まるが、修子は凛とした態度で、悪意に満ちた噂を無視する。修子の様子を探るよう槙に命じられた理生は、修子の部屋を訪ねる。理生が心配してくれたのだと思った修子は心を許し、誰にも話したことのない夫の事故死の経緯を語る。自責の念にかられ、涙をこぼす修子。その頃、槙は企みの成功を確信しながら、ブラジルの新聞に載った修子の写真を見つめていた。セツは修子の噂を使って、奥寺に修子を諦めさせようとするが、静江もセツの島を狙って策を進めていた。一方、玻留は修子の噂を流した人物をつきとめようとする。