金色の翼
夏の夜のダンス
槙の企みを修子は知っていた。驚く理生に、修子は伯母を助けたいのではなく、槙を奪われたくなくて、私に打ち明けたのではないかという。セツを助ける条件として、槙をあきらめるよう理生にきりだす。その夜、修子が突然、パーティーを開く。修子のダンスの相手をめぐり、迫田と誠司が喧嘩になる。修子は給仕をしていた槙に手をさしだす。修子は楽しそうに、槙は硬い表情で踊る。槙は、話がしたいと告げ、修子は日付が変わる頃、部屋を訪ねると約束する。静江がセツに島を奪う最後通告をする。詐欺のトリックにセツは静江を平手打ちにするが、手遅れだった。理生は修子に、槙をあきらめるからセツを助けてほしい、と懇願する。