金色の翼
開かれた扉
鳥のアトリエで、修子と槙は密会する。昨夜のことは一度限りの美しい夢、と修子は槙に別れを告げるが、槙に抱きしめられて、心を偽れなくなる。深夜、こっそり部屋へ戻った修子の気配に、玻留が聞き耳を立てていた。翌日、玻留は槙の部屋へ乗り込むと、昨夜は修子と一緒だったのか、と槙に襲いかかる。一方、理生もまだ嵐の夜に修子と槙の関係に変化があったことを疑っていた。理生は二人の密会の証拠を槙に見せると、何を聞いても驚かない覚悟はできているのに、どうして嘘をつくのか、と苛立ちをぶつける。修子と槙は人目を避けるために秘密の通信手段を決める。