新・風のロンド
進駐軍の基地で働いているという美絵は、実は売春をしていた。その美絵がバーで大介と鉢合わせ。そのバーは大介が経営している店で、二階が売春宿だった。そんなとき、健一が突然、復員してくる。憔悴しきった健一は悪夢にうなされ、暴れたかと思うと、恐怖に震え出す。そんな健一を、大介は自分のバーへ連れ出し、娼婦の百合に相手をさせる。健一は毎晩、百合のもとへ通うようになるが、あるとき、百合をめぐって、武藤という男と暴力事件を起こし、逮捕される。無断外泊の続いていた美絵が、アメリカ人の恋人・ボブを家へ連れてくる。美絵の本当の仕事を知った槙は、衝撃を受ける。