新・風のロンド
最初の晩餐
槙と浩二の死は事故として処理され、数日後、別々に葬儀が行われる。思いがけない槙の死に、深い喪失感に襲われる大介。が、間もなく立ち直り、仕事に野望を抱く。悲しみに打ちひしがれていた麻美も、子どもたちを頼りに気力を取り戻す。夏生が退院する。しばらく松葉杖が必要だった。医師から火傷の傷跡が残ると聞かされ、心が痛い大介。その日から、大介の家族は野代本家で暮らすことになる。その初めての晩餐の席で、辰吉は大介を社長に任命する。夏生はテーブルマナーのことで、麻美から嫌味を言われる。そんな夏生を、英明がやさしく庇う。