新・風のロンド
炎の客間
話し合いのため、浩二が大介の家へ訪ねてくる。槙は不安におののくが、浩二はきっぱりとした態度で、槙を返してほしい、と大介に切り出す。大介はいつになく鷹揚な態度で、浩二に酒を勧める。間もなく、睡魔に襲われた浩二は、客間でぐっすりと眠り込む。深夜、大介の火事を知らせる叫び声で、槙は目を覚ます。浩二のいる客間へ駆けつけ、煙が吹き出している戸を開けようとする槙。そこへ、子どもたちを抱えた大介が来て、戸を開けないよう怒鳴りつける。そこが火元だと…。大介は早く逃げるよう槙に命令する。夏生も槙の名を呼ぶが、槙は客間の戸を一気に開ける。