鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-
人力車が運ぶ、亡き母の想い
「上羽や」売却は止めると言い出した上羽鴨(松下奈緒)だが、従業員は誰も戻ってこない。鴨が東京へ帰っている間に峰岸鼓太郎(笹野高史)が週末に2組の予約を受けてしまう。呆れる鴨だが、営業再開を決意。ぬか床を心配して厨房に来た寺石秀(高杉亘)をつかまえ料理をお願いし、腰を痛めた峰岸の代わりに衣川周平(椎名桔平)と加茂京介(大東駿介)に男衆の仕事を押し付ける。さらに職探しをしていた間山紗江(堀内敬子)らの元へ行き、再び「上羽や」で働かないかと声をかける。まず謝罪をするべきだと訴える紗江たちに、鴨はそれなら別を当たるとあっさり去る。「梅垣屋」に行き梅垣鈴風(若村麻由美)に協力を求めるが、週末は無理だという。そこで塩見鞠子(かたせ梨乃)と遭遇した鴨は、戻ってこないかと声をかけた。すぐに断った鞠子だが、今夜来る客が安永真知子(江波杏子)だと聞き、1日だけという条件で「上羽や」に戻る。もう1組の母子、母の大場夏美(いしのようこ)と退屈そうにしている娘の大場弓香(美山加恋)は鴨が仲居として接客することに。金魚の世話のために「上羽や」に来た柴田優梨愛(岡本あずさ)は、鞠子を目撃し紗江たちに報告。紗江たちは、様子を見るために「上羽や」へこっそりやってくる。安永を接客している鞠子を見て驚く紗江たち。さらに仲居として働いているものの、まったく仕事ができていない鴨を見て呆れる。そんな鴨の前にウェーバー伯爵が現れ…。