鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-
老舗旅館に春の嵐!素人女将と着物を着た悪魔たち
財務省に勤める上羽鴨(松下奈緒)は、京都の老舗旅館「上羽や」の一人娘だが、京都や老舗旅館独特の風習や作法を嫌い、東大進学で上京して以来、一度も京都には帰っていない。一方、京都の外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」では、「上羽や」の買収が進まないことにしびれを切らし、買収のプロ・衣川周平(椎名桔平)を動かす。「上羽や」に偵察に来た衣川は、心筋梗塞で倒れた女将の上羽薫(市毛良枝)が救急車で搬送されるのを目撃し、買収成功を確信する。薫の訃報を受けた鴨は10年ぶりに京都へ帰った。鴨が涙も流さず淡々と葬儀を進める中、仲居頭の塩見鞠子(かたせ梨乃)ら従業員たちは、薫の死を悲しみながらも「上羽や」を守り続ける決意を固める。葬儀が終わり、東京へ戻ろうとしていた鴨に衣川が声をかけてきた。衣川は、自分に任せてくれれば「上羽や」の多額の借金をすべてチャラにすると持ちかける。返事を保留にし、東京へ戻った鴨は、友人から評価額が上がるまで「上羽や」を経営するのも悪くないと提案される。再び京都へやってきた鴨は、「上羽や」に客として泊まり、接客や内装や帳簿などをチェック。翌日、衣川に経営再生のための追加融資を依頼した。「上羽や」に戻り、従業員を集めると大幅な改革案を発表する。守り通してきた最上級のおもてなしを根底からくつがえす提案にあ然とする従業員たちに、鴨はその通りに営業するように一方的に告げる。