第7回 2005年2月28日(月)放送 あらすじ

#7 恋の主役と…第三の男

 蒼井仁子(竹内結子)は、白石健一(黄川田将也)と別れた。そして、仁子は1人で山に昆虫採集に出かけ、誤って崖から落ちてしまう。帰りの遅い仁子を心配した研究室のメンバーは捜索に向かう。仁子を発見したのは、南原孝史(内野聖陽)だった。
 アパートに戻った仁子は、助けに来てくれた南原、阿部啓太(岡田義徳)、桜井祐介(ペ ジョンミョン)に手料理を振舞う。阿部たちが仁子の料理に感心していると、南原は他の料理も食べたことがあると自慢。仁子が南原を制すと、阿部が健一の写真を見つける。動物園での仁子とのツーショットだ。仁子が、健一に振られたので写真を捨てると言うと、阿部と桜井は気を遣ったのか「捨てなくても…」と、止める。南原も仁子の写真を今でも持っていると言う。それでも仁子が捨てようとすると、南原は写真を取り上げて、励ますかのような言葉をかけた。
 その日から、仁子は研究室のメンバーが自分に妙に優しいのが気にかかる。阿部が南原も優しいと言うと、仁子は否定。実は、仁子と南原が一緒に撮った写真などなかったのだ。「南原はいつも口ばかりだ」と、仁子は厳しい。仁子が南原ルームにテントウムシの研究の進捗状況を報告に行くと、背広姿の男とすれ違いになった。レポートを出した仁子を南原は食事に誘う。だが、仁子は「慰めてもらわなくても良い」と部屋を辞す。南原が仁子を追ってきた。南原は、自分と仁子の間に“見えない絆”があるのではないかと言う。仁子は、「誰にでもそんなことを言うのは辞めた方が良い」と告げて去って行った。
 南原は、神宮寺潤(小林聡美)とスポーツジムで汗を流す。神宮寺が食事に誘うと、「デートの先約がある」と南原。そして、南原は「もっと積極的に自分の遺伝子をばら撒くことにした」と言い出す。すると、神宮寺は「自分の夫も子供が欲しいと言い出した」と話す。南原は「遺伝子がコピーを残すために操作している」と言うのだが、神宮寺は否定的。
 その頃、仁子は真岡早智子(井上訓子)と喫茶店にいた。健一との別れを、まだ引きずっていると話す仁子に、早智子は「思い出もいつかは風化する」とアドバイス。「南原との別れをどう乗り切ったのか」と尋ねる早智子に、仁子は「憎しみをパワーにした」と答える。また、仁子は、「今回はとことん苦しみぬくことにする」と早智子に自分の携帯電話を預けた。と、岡元めぐみ(片瀬那奈)を伴った健一が店に入ってきた。仁子は、慌てて店を出る。
 公園で神宮寺が本を読んでいると、走ってきた仁子が転んだ。転んだままの姿勢の仁子を気遣う神宮寺。そこに、健一が追いかけて来る。仁子に言い訳をしようとする健一を神宮寺は去らせた。起き上がった仁子は、健一の優しさを思う。だが、憎くてたまらないとも…。「何回失敗しても恋がうまくならない」と言う仁子。すると神宮寺は、「仁子は生き物として正しい」と言う。それに比べて南原は…。神宮寺は、先ほどスポーツジムで会話した南原の人間として末期的な症状を話す。
 研究室で、メンバーがテニス大会の話をしていると、仁子の弟、信二(加藤康起)が来た。信二は、南原の部屋へ。信二が仁子の弟だと知った南原は、ロンドンでの出来事を語る。信二は、携帯にかかってきた母からの電話に、「仁子のロンドンでの恋人は日本人だったかもしれない」と話す。図書室を出た仁子が、阿部に「友達としての話の出来る男がいて良かった」と話しながら歩いていると信二が現れた。大学合格を報告する信二を祝福する仁子。仁子は、信二と阿部の3人で仲良く家路に着く。
 その夜、南原はマンションに女を連れ込んでいた。だが、まさにこれから…という時、インターフォンが鳴る。神宮寺だ。神宮寺は、ある出来事から逃げようとしていると南原を責める。南原は、ミネソタの大学に移ろうとしていたのだ。

キャスト

蒼井仁子 … 竹内結子
南原孝史 … 内野聖陽
白石健一 … 黄川田将也
若狭宗夫 … 平山広行
阿部啓太 … 岡田義徳
柳川美幸 … 山田 優
真岡早智子 … 井上訓子
吉田 佳 … もたいまさこ
勝田隼人 … オダギリジョー
神宮寺 潤 … 小林聡美
ほか

スタッフ

■脚本
 大森美香
■プロデュース
 山口雅俊
 鹿内 植
■演出
 澤田鎌作
 平井秀樹
 川村泰祐
 初山恭洋
 ほか
■音楽
 小西康陽
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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