第5回 2005年2月14日(月)放送 あらすじ

#5 冬眠ハートに、春一番

 蒼井仁子(竹内結子)は、早乙女サンダース(伊東四朗)の別荘で行われた年越しパーティーで、南原孝史(内野聖陽)にキスをされた。フクロモモンガを見つけたバスルームで、2人きりのキスに仁子も満更でもなく…。その時、初老の夫婦がバスルームに来たことで我に返る仁子。仁子は、尚も迫ろうとする南原を遮った。すると、南原は仁子を残してバスルームを出て行く。南原が廊下に出ると、白石健一(黄川田将也)が歩いて来た。健一は、親の関係で早乙女のパーティーに来ていたのだが、南原はもちろん、仁子も知らない。南原は、トイレに行くと言う健一に別の場所を教え、バスルームに取って返す。そして、南原は理由も告げずに仁子を別荘から帰した。フクロモモンガを持ってアパートに戻った仁子には、南原の行動が分からない。そこに、健一から電話が入る。新年の挨拶を交わし、電話を切る仁子だが…。
 仁子は真岡早智子(井上訓子)と初詣の待ち合わせ。早智子の前にやって来た仁子は、髪はぼさぼさ、ジャージに長靴という姿。仁子は、南原とのキスに戸惑っていた。そんな心を落ち着けようと、正月早々、山に登って昆虫を捕っていたのだ。だが、仁子の心は、まだ落ち着いてはいない。
 数日後、仁子は研究室で若狭宗夫(平山広行)や阿部啓太(岡田義徳)、柳川美幸(山田優)たちと将来の話をしている。しかし、この日には来ると言っていた南原が姿を見せない。佐々木京太(小林俊)は、南原から風邪で入院したと電話があったと言う。その頃、病院の高級個室で入院の孤独を味わっていた南原は早智子に電話。虫歯の詰め物が取れたので出張治療に来て欲しいと頼んでいた。
 同じ頃、神宮寺潤(小林聡美)は長崎にいた。勝田隼人(オダギリジョー)の家を捜していた神宮寺は、間違えて声をかけた浜口剛(虎牙光揮)から、隼人は既にこの地には住んでいない事を教えられる。
 仁子は、阿部、佐々木、四谷雄哉(伊藤正之)と南原を見舞う。しかし、南原はやよい(渡瀬広子)とカズコ(沙央理)に歯の治療をしてもらっていた。早智子が治療に応じたのだ。あきれた仁子がお茶を淹れに行くと、南原がやって来る。「パーティーの夜から熱がひかない…」と、甘い話をしようとする南原だが、仁子にかわされてしまう。そこに佐々木が来た。佐々木は、南原を見つめる入院患者、ナナエ(櫻井淳子)を不思議がる。南原は、入院以来ずっと自分を観察するストーカーだと話す。
 週末、仁子の部屋に健一が泊まった。しかし日曜の朝、仁子は実験のために健一を残して大学へ。健一に、「自分とテントウムシのどちらが大事か?」と、尋ねられた仁子は、笑って答えなかった。仁子は実験室で、北海道の学会に出席する三井茂人(大鷹明良)からカメレオンの世話を任される。夕方、仁子は健一とデート。一方、南原の病院には早乙女が帰国の挨拶に来ていた。「仁子と一緒に、オーストラリアに来い」と言う早乙女に、南原は真実を話そうとする。それを制した早乙女は、「研究だけでなく、女のことにも大いに悩め」と南原に言い残して去って行った。
 その日は仁子の誕生日。健一は、岡元めぐみ(片瀬那奈)の店で花束を買って仁子との待ち合わせ場所へ。その頃、仁子の研究所が停電。研究員たちは、生物の保護に奔走する。落ち着いた頃、仁子は健一とのデートへ。だが、その途中、柳川から「テントウムシの様子がおかしい」と連絡が入る。仁子は、その言葉に三井から任されたカメレオンを思い出す。健一と会った仁子は理由を話し、研究室に戻ろうとする。だが、仁子は健一が怒ったのではないかと気がかり。去ろうとする健一に、そのことを話すと健一は「怒ってはいないが悲しい」と言う。仁子は自分の大変さを健一に訴えようとする。しかし、健一には「自分も毎日大変だ」と言われてしまう。さらに健一は「自分とテントウムシとどちらが大事か?」と、真顔で問いかけてくる。「選べない」と答える仁子に、健一は…。

キャスト

蒼井仁子 … 竹内結子
南原孝史 … 内野聖陽
白石健一 … 黄川田将也
若狭宗夫 … 平山広行
阿部啓太 … 岡田義徳
柳川美幸 … 山田 優
真岡早智子 … 井上訓子
吉田 佳 … もたいまさこ
勝田隼人 … オダギリジョー
神宮寺 潤 … 小林聡美
ほか

スタッフ

■脚本
 大森美香
■プロデュース
 山口雅俊
 鹿内 植
■演出
 澤田鎌作
 平井秀樹
 川村泰祐
 初山恭洋
 ほか
■音楽
 小西康陽
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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