第1回 2007年7月9日(月)放送 あらすじ

妹は悪魔だった!!

 両親の離婚によって日本とアメリカに離れ離れになった兄妹がいた。それから10年後——。

 20歳になった妹・福永美緒(井上真央)は、ロサンゼルスで通院生活を送っていた。美緒を引き取った母・りえ子(夏木マリ)は、もともと病弱だった美緒を療養させるために渡米を決意し、以来、ある企業でキャリアウーマンとして働きながら女手ひとつで彼女の面倒を見ていた。
 ある日、美緒は、担当医師であるアメリカ人教授と、日本の大学病院から研修に来ていた医師・高木蓮子(松雪泰子)から心臓の手術を勧められる。それは、成功すれば完治に至るものの、失敗する可能性もある難度の高い手術で、成功率はおよそ50%だという。すると美緒は、50%も可能性があるのなら勝負する、などと言ってあっさりと手術を決意する。その代わりにと美緒が願い出たのは、日本への旅行だった。美緒は、手術を受ける前に思い出がほしい、と泣いてみせると、半ば強引に旅行の許可をとりつけてしまう。
 美緒より8歳年上の兄・加納和樹(伊藤英明)は、妹からの突然の電話に驚きながらも、10年ぶりの再会に胸の高鳴りを覚えながら成田まで迎えにいく。ところが、ゲートから姿を現したのは、病弱な美少女だった幼少時代の面影もない、生意気そうなワガママ娘だった。和樹は、そんな美緒の変貌振りに少なからずショックを受けるが、実は和樹自身も、以前とは大きく変わっていた。和樹は、カメラマンになることを夢見て高名なカメラマン・番場大(竹中直人)に弟子入りしていた。しかし、才能がない、などとダメだしされた和樹は、タンカを切って番場の元を飛び出していたのだ。高校時代の悪友でもあるメイクアップアーティスト・進藤一流(劇団ひとり)の家に、スタイリストのアシスタントをしている二階堂勝(阿部サダヲ)とともに転がり込んで怠惰な生活を送っている和樹は、女にもだらしがなかった。昨夜も、読者モデルをしていた関係で知り合った銀行員・斉藤はるな(酒井若菜)を無断で家に連れ込んで、一流の怒りを買ったばかりだった。
 美緒から電話をもらったとき、カメラマンの仕事も順調だ、などとウソをついてしまった和樹は、美緒がアメリカに帰るまでの間、それを隠し通そうとする。和樹は、一流と勝にも協力を求めると、とりあえず番場の元へと戻ろうとするが…。
 同じころ、一流の家で留守番をしていた美緒は、和樹の部屋に忘れたピアスを取りに戻って来たはるなと遭遇する。和樹の新しい女だと誤解したはるなと言い争いになってしまう美緒。ところがそのとき、美緒は、発作を起こして病院に運び込まれてしまう。
 はるなから知らせを受けて、美緒が収容された白鷺大学付属病院に向かった和樹は、アメリカから帰国し、引き続き美緒の診察をすることになっていた心臓外科准教授・蓮子から、病気のことを聞かされる。そこで和樹は、美緒が秋にも手術を受けることになっていると教えられる。しかもその成功の確率は50%だと知り、ショックを受ける和樹。蓮子は、そんな和樹に、美緒のために協力してほしい、と告げる。
 そのころ美緒は、医者一家の末っ子だという新人医師の結城秋生(平岡祐太)から処置を受けていた。美緒は、採血も満足にできず謝ってばかりいる秋生に、下手でも堂々としていないと患者にナメられる、と生意気にも忠告する
 処置を終えた美緒は、和樹に背負われて病院をあとにする。そのとき美緒は、死んだらすぐに忘れられてしまう良い人間より、絶対に忘れられない最高に憎たらしいヤツになってやる、などと悪態をつくと、16年前のある出来事を持ち出してこう和樹に迫った。
 「私がいる間は、全部言うこと聞いてもらうからね。だってお兄ちゃんは、私の大事なファーストキスを奪ったんだから!」と…。

キャスト

福永美緒(ふくなが・みお 20歳) … 井上真央
加納和樹(かのう・かずき 28歳) … 伊藤英明
結城秋生(ゆうき・あきお 26歳) … 平岡祐太
斉藤はるな(さいとう・はるな 27歳) … 酒井若菜
諸畑健夫(もろはた・たけお 22歳) … 蕨野友也(新人)
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番場 大(ばんば・だい 50歳) … 竹中直人
福永りえ子(ふくなが・りえこ 50歳) … 夏木マリ
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進藤一流(しんどう・いちる 28歳) … 劇団ひとり
二階堂 勝(にかいどう・まさる 30歳) … 阿部サダヲ
高木蓮子(たかぎ・れんこ 33歳) … 松雪泰子

スタッフ

■脚本
 井上由美子

■演出
 武内英樹

■プロデュース
 若松央樹
 鹿内 植

■音楽
 本間勇輔

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

■制作著作
 フジテレビ

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