ビギナー

第6回 2003年11月10日(月)放送 あらすじ

#6 依頼人はウソをつく!

 放課後の教室に楓由子(ミムラ)たち、いつものメンバーが集っていた。この日は課題の議論ではなく黒沢圭子(横山めぐみ)が、みんなに相談を持ちかけている。何でも、黒沢の友人が抜き差しならない状態になっているとか。よく聞いてみると、その友人A子のダンナが若い女・C子にしつこく言い寄られて困っているということらしい。話を聞いた羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)は、内心A子は黒沢自身のことだと感じる…ただし、はじめ楓と田家六太郎(我修院達也)は気づいていない。それはともかく、この話の争点は、C子の行為がストーカー行為に該当するかということ。楓たちは、いつものようにさまざまな可能性を探り、C子を告訴し、逮捕してもらうことも可能だという結論に行き着こうとする。が、桐原は、一番の問題はダンナの気持ちがA子から離れていくことではないか、と指摘…。
 一足先に帰った黒沢をのぞく7人が教室に残った。楓は仲間たちから指摘されて初めて黒沢が友人A子として語っていたのが、彼女本人のことだと知らされる。唖然とする楓。その時、女が教室に入ってきて「姉さん」と呼びかけた。振り向く森乃。それは、かつて森乃を慕っていた“かたぎでない女”伊勢今日子(室井滋)。今日子は相談があると言うが「きっぱり縁は切ったはず」と森乃は耳を貸さず、帰るようにと言い放つ。その言葉に今日子は思わず、つかみかかってくるが、森乃も昔とった何とやらで…。
 森乃は、仕方なく今日子の話に耳を傾けることに。楓たちも一緒に聞いている。相談は『喧嘩を見ていただけなのに警察に呼ばれて、任意で事情聴取をされた』というもの。しかし、よく聞いてみると、今日子は「やれやれ、やっちまえ」などと、喧嘩をはやし立てるような声を張り上げていたことがわかる。喧嘩をはやし立てた野次馬も罪に問われる可能性がある、と指摘する桐原に仲間たちも同調。と、楓がなぜ口を出したのかと今日子に尋ねる。すると、今日子は喧嘩していた男の片方が旧知のシンちゃん(島津健太郎)だったからだと口を開いた。負けた相手は知らないと今日子。そんな今日子に桐原たちは、やはり教唆罪に問われる可能性が高いと結論。今日子は、悔しそうに教室から走り去る。楓は今日子が落とした口紅を拾って追いかけた。口紅を届けた楓は、怪我をした男の見舞いに言ったらどうかと、今日子に促す。すると、今日子はもう行ったと答える。被害者の男Y(小原雅人)には恋人のX子(井上訓子)が付き添っていて元気そうだったと今日子。だから、男Yには会わずに帰ったと言う。
 一方、娘を迎えに行った黒沢は、桐原の話を思い出していた。C子の心や夫の気持ちまで法律では規制できないと。A子はどうすればいいと問う黒沢に、仲間たちの答えはバラバラ。でも、A子が黒沢であると察する仲間たちは、どちらにしてもこの危機を乗り越えられたらいいと、温かく励ましてくれ。黒沢は、夫と娘とでこれからもがんばっていくことを決意する。
 楓は、被害者の男Yの病院へ。男Yには、X子が付き添っている。楓が今日子も罪に問われる可能性があることを話すと男Yは、人が殴られているのをはやし立てるなんて最低な行為だから当然と答える。その時、楓はX子が今日子と同じデザインのブレスレットをしていることに気づく。X子によると、ブレスレットは男Yの作品。楓は、男Yが今日子を知っていたのでは? と、疑問をぶつける。そして…。
 翌日、楓は仲間たちに男Yから聞いたことを話す。やはり、今日子と男Yは喧嘩以前に会っていた。実は、今日子は男Yに惚れてしつこく言い寄っていたのだ。それに対して、男Yもはっきりと断れなかったのだ。話を聞いた黒沢は、今日子と男Yは出来ていたときっぱり。しかし、これは黒沢が友人A子の話と語ったことと同じ。楓が遠慮がちに、男Yが今日子のことをなんとも思っていないと話したと言うと、黒沢はそんな言葉を信じるのは奥さんか恋人だけとバッサリ。今日子には悪いが、男Yにとって彼女は遊びに過ぎなかったと言い切る。この言葉に、仲間たちは黒沢が夫との間の危機を乗り越えたと安心する。すると、楓はX子が直接今日子に逢ったことも話す。X子の必死の懇願に、今日子は遊んであげたのはこっちと強がり、手を引いたのだ。
 楓は、喧嘩の細かい経緯も聞いていた。男Yは、酔ってX子に絡むシンちゃんと言い合いに。その後、謝罪を求める男Yをシンちゃんが殴ったことで喧嘩に発展。そこに、今日子が通りかかったのだ。喧嘩を“はやし立てる”今日子。しかし、話を聞いた羽佐間は、今日子が実は男Yを応援したのでは? と、言い出す。好きな方を応援するのは当然と羽佐間。だが、今日子はフラれている。仲間たちの意見は割れる。すると、田家は今日子が最期に“スカッとした”と言ったことに腹を立てる。怪我をした人が可愛そうだと。その時、楓は“スカッとした”という言葉は、男Yに向けられたものではないかと閃く。男Yは、シンちゃんに何度殴られても、決して自分から引こうとはしなかったとX子も言っていた。実は、ずっと声をあげていた今日子は、シンちゃんではなく男Yを応援していて、耐えまくった挙句に男Yが放った一撃に、今日子は喜んでいたのだ。それが正しければ、今日子の“はやし立て”は犯罪として立件されない。男Yも自分への応援と認識していなかっただろうし、たとえ認識していても、男Yは一方的にやられていただけだからだ。これでは、幇助犯・教唆犯にはならない。楓は今日子のブレスレットの話も持ち出す。今日子は、男Yから貰ったブレスレットを今でも大切にしていると…。
 森乃は、スナックで今日子と会い、罪に問われないための供述の仕方を教えていた。楓の予想と違い、ブレスレットは今日子が自ら買ったもの。森乃は、気づいていた様子。しかし、男Yに惚れていたことは事実。森乃は、素直にそのことを供述すれば今回は法律が救ってくれると促した。
 その後、楓は羽佐間から今日子のブレスレットは男Yから買ったものだったということを聞かされる。ちょっぴりがっかりの楓。だが、羽佐間は今日子の嘘に気づいた楓をほめられて…。

キャスト

楓 由子    … ミムラ
羽佐間 旬   … オダギリジョー
桐原勇平    … 堤 真一
松永鈴希    … 奥菜 恵
田家六太郎   … 我修院達也

野佐木恍也教官 … 石橋 凌

伊勢今日子   … 室井 滋

黒沢圭子    … 横山めぐみ
崎田和康    … 北村総一朗
森乃 望    … 松雪泰子
 ほか

スタッフ

■脚本
  水橋文美江
■演出
  松山博昭
■プロデュース
  山口雅俊

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