ワンダフルライフ
#9 落ちこぼれの奇跡
ジャガーズの30年ぶりのリーグ戦出場で桃の木商店街は盛り上がっていた。智学ゼミを除いて…。桶川(堀内健)は智学ゼミ本部に呼び出され、本部長から「この成績ではグループから脱退してもらう」と脅されていた。看板がなくなっては塾などやっていられない、と泣き付く桶川。そして本部から美人講師香山(森口瑤子)が派遣されてきた。
香山は早速、成績の悪いジャガーズのメンバーとその親を呼び出し、「人生は中学入試で決まる」と説明、「次の全国模試で平均点を取れなければ智学ゼミをやめてもらう」と切り出した。ざわめく会場。そこへ桐島(反町隆史)と妻坂(八嶋智人)が入って来た。香山が呼んだのだ。香山は二人を「一流スポーツマン」「有能弁護士」と持ち上げながら、「結局、才能か努力で一流になれるんです。勉強は裏切らない。だから勉強が大事」と説得に利用する。「全国模試までしばらく野球を休んで、この子たちを勉強に専念させてください」と命じるころには、香山の美貌にまいった桐島を筆頭に会場にいた全員が、ジャガーズ勉強漬けに同意した。ただ、みずき(長谷川京子)だけが納得していなかった。
香山の特訓が始まった。メンバーはそのスピードについていけない。子供の素朴な質問など「試験に出ません」とお構いなし。練習も出来ず、ナインの士気はあがらない。
そんな中、桐島は香山が気に入り、桶川に仲を取り持つように持ち掛ける。だが、桶川は交換条件を出した。それは、自分にみずきとの仲を取り持て、というものであった。桐島は、お安い御用とばかりに、みずきを呼び出し、ダブルデートを成立させる。みずきは桐島とのデートだと信じ込みウキウキと出かけるがそこには桶川・香山もやって来るうえ、桐島は香山にぞっこんの風。お開きになり、悪酔いしたみずきは「香山先生はよくない」と荒れるが、桐島はその理由が分からない。実際、香山は、みずきの想像通り、ジャガーズナインを切り捨てるつもりでいた。
模試が始まった。メンバーは試験に全然自信がない。と、監督官の一人がカンニングを発見、その子供の手をつかみ上げた。なんと、それは翔(川口翔平)だった。
智学ゼミ・桃の木支部に桐島が呼び出された。なんとジャガーズ全員がカンニングしていたのだ。
「なぜだ」と桐島が問うと、「今日のテストが出来なかったら、僕らもう野球が出来なくなるんだ」と子供たち。ビックリする桐島、うなだれる子供たち…。
職員室では桶川が小さくなり香山が怒り狂っている。「向上心がないからカンニングなんかするのよ。彼らは完全に落ちこぼれ。塾に通う資格はありません」と言い放つ香山。 飛び込んできた桐島に「フェアプレー精神は教えないんですか?」と皮肉も飛ばす。
桐島は「俺も才能のない奴らはグラウンドに来る資格なんかないと思っていた。だがあいつらは諦めずに必死に練習してリーグ戦出場を決めたんだ。あいつらは落ちこぼれじゃない。間違っていたのは俺の方で、それを教えてくれたんだ」と言い放ち「1週間後のテストであいつらの本当の力と可能性を見せてやる」と宣言する。
でも、桐島の作戦は「龍苑」で焼き肉を食べさせるだけ。「栄養を脳みそに持って行け。勉強地獄の体力をつけろ」。しかし、子供たちは桐島の気持ちが分かった。本気で勉強に取り組むナイン。親たちも仲間も協力して勉強に励む。なぜか桐島まで小学校の勉強に取り組んだ。その気持ちはみずきだけが理解した。
桐島は一緒に勉強しながら翔に諭した。「俺が一番嬉しかったことは小学校の時、一生懸命練習し、エース投手からヒットを打った時だ。一番大事なことは自己ベストを出すことなんだ」。みずきはそれを聞くともなく聞いていた。
テストが始まった。親たちもそれぞれの思いで子供たちのテストの様子を想像している。
日が変わり、桃の木支部に支部別成績表がファックスされてきた。香山が教室でジャガーズメンバーに成績を読み上げた。その結果は…
香山は早速、成績の悪いジャガーズのメンバーとその親を呼び出し、「人生は中学入試で決まる」と説明、「次の全国模試で平均点を取れなければ智学ゼミをやめてもらう」と切り出した。ざわめく会場。そこへ桐島(反町隆史)と妻坂(八嶋智人)が入って来た。香山が呼んだのだ。香山は二人を「一流スポーツマン」「有能弁護士」と持ち上げながら、「結局、才能か努力で一流になれるんです。勉強は裏切らない。だから勉強が大事」と説得に利用する。「全国模試までしばらく野球を休んで、この子たちを勉強に専念させてください」と命じるころには、香山の美貌にまいった桐島を筆頭に会場にいた全員が、ジャガーズ勉強漬けに同意した。ただ、みずき(長谷川京子)だけが納得していなかった。
香山の特訓が始まった。メンバーはそのスピードについていけない。子供の素朴な質問など「試験に出ません」とお構いなし。練習も出来ず、ナインの士気はあがらない。
そんな中、桐島は香山が気に入り、桶川に仲を取り持つように持ち掛ける。だが、桶川は交換条件を出した。それは、自分にみずきとの仲を取り持て、というものであった。桐島は、お安い御用とばかりに、みずきを呼び出し、ダブルデートを成立させる。みずきは桐島とのデートだと信じ込みウキウキと出かけるがそこには桶川・香山もやって来るうえ、桐島は香山にぞっこんの風。お開きになり、悪酔いしたみずきは「香山先生はよくない」と荒れるが、桐島はその理由が分からない。実際、香山は、みずきの想像通り、ジャガーズナインを切り捨てるつもりでいた。
模試が始まった。メンバーは試験に全然自信がない。と、監督官の一人がカンニングを発見、その子供の手をつかみ上げた。なんと、それは翔(川口翔平)だった。
智学ゼミ・桃の木支部に桐島が呼び出された。なんとジャガーズ全員がカンニングしていたのだ。
「なぜだ」と桐島が問うと、「今日のテストが出来なかったら、僕らもう野球が出来なくなるんだ」と子供たち。ビックリする桐島、うなだれる子供たち…。
職員室では桶川が小さくなり香山が怒り狂っている。「向上心がないからカンニングなんかするのよ。彼らは完全に落ちこぼれ。塾に通う資格はありません」と言い放つ香山。 飛び込んできた桐島に「フェアプレー精神は教えないんですか?」と皮肉も飛ばす。
桐島は「俺も才能のない奴らはグラウンドに来る資格なんかないと思っていた。だがあいつらは諦めずに必死に練習してリーグ戦出場を決めたんだ。あいつらは落ちこぼれじゃない。間違っていたのは俺の方で、それを教えてくれたんだ」と言い放ち「1週間後のテストであいつらの本当の力と可能性を見せてやる」と宣言する。
でも、桐島の作戦は「龍苑」で焼き肉を食べさせるだけ。「栄養を脳みそに持って行け。勉強地獄の体力をつけろ」。しかし、子供たちは桐島の気持ちが分かった。本気で勉強に取り組むナイン。親たちも仲間も協力して勉強に励む。なぜか桐島まで小学校の勉強に取り組んだ。その気持ちはみずきだけが理解した。
桐島は一緒に勉強しながら翔に諭した。「俺が一番嬉しかったことは小学校の時、一生懸命練習し、エース投手からヒットを打った時だ。一番大事なことは自己ベストを出すことなんだ」。みずきはそれを聞くともなく聞いていた。
テストが始まった。親たちもそれぞれの思いで子供たちのテストの様子を想像している。
日が変わり、桃の木支部に支部別成績表がファックスされてきた。香山が教室でジャガーズメンバーに成績を読み上げた。その結果は…