ワンダフルライフ
#12 奇跡を呼ぶ男
桐島(反町隆史)がパイレーツのバッティングコーチに就任、桃の木商店街を後にして3カ月がたった。桐島はジャガーズで培った指導法でパイレーツの成績をグングン上げていた。スポーツ紙にゴシップを書かれるまでになった。桃の木の住人の生活は桐島以前に戻ったようにも見えたが、みずき(長谷川京子)も保(西村雅彦)も、どこか空虚な気持ちは隠せなかった。
そんな折、要(高橋賢人)がみずきに相談に来た。なんと、妻坂(八嶋智人)が、毎日のように母・ミカ(芳本美代子)のもとへ現れ、ミカ、要に混じって食事を共にしていると言うのだ。みずきが要の家に行くと、本当に妻坂がいる。すぐに「龍苑」に連れて行った。保たちは、婚約したのにどうしてそんなことするんだ、と妻坂を責めるが、妻坂の表情は引きつるだけである。それはミカも一緒だった。皆に取り囲まれ、妻坂が糾弾さていれるところへ、なんと、そこへ桐島が現れた。単に食事をしに来ただけだという素振りであるが、みずきは何かある、と見抜いた。その桐島は助言を求める妻坂に「親の決めた結婚をしろよ。ハンデ背負ってゼロからのスタートする覚悟あんのかよ」と厳しく突き放すのだった。
妻坂の結婚話はどんどん具体化し進んでいく。そのステップ毎に、妻坂の気持ちはミカに傾いていくのだった。その気持ちを癒すために「龍苑」を訪れた。幸枝(濱田マリ)に「待ち合わせじゃないでしょうね」と牽制されていると、また桐島が現れた。試合を終えてタクシーでやって来たという。怪訝な保に「なぜ来た」と追及されても、「来てやったんだぞ」とごまかしっぽい。みずきが、お釣りを受け取らず出て行く桐島を追いかけると、桐島は何か言いたげである。みずきは、あえて何も訊かずに「龍苑」に戻るのだった。
妻坂は父親の会社で見習い幹部をやっていたが、ミカのことが気になって仕事が手につかない。そこへミカから電話が入る。「もう友達付き合いは止めましょう。幸せになってね」と感極まるミカ。妻坂は固まった。
桐島の様子が気になったみずきは、パイレーツの球場を訪ねた。日下部(金子昇)が、気を利かして中に入れてくれた。みずきは桐島に「何か悩んでいるの? いつもの桐島さんじゃない感じ」と尋ねる。桐島は「あるわけないだろう。俺は救世主だぞ」と強がるが、みずきは「もし、無理をしているのなら桐島さんらしくない。やりたいこと思い切ってやれば。子供たちに言ってたでしょう。自分を信じれば何でも出来るんだ、って」と力付ける。実はみずきの指摘は図星だった。だが、桐島は素知らぬ振りでその場を去った。
と、桐島の携帯が鳴る。三田社長(升毅)が食事を誘ってきたのだ。桐島がレストランに行くと、監督になって欲しいと言う。桐島は当惑した。“やりたいこと”があるのだ。と、視線を巡らすと、離れたテーブルに妻坂と婚約者の可奈子(大石恵)が、妻坂の家族とともに食事をしている。妻坂が意を決して口を開く。「可奈子さんとは結婚できません! 僕には好きな人がいるんです。篠田ミカさんです」。怒りに震える家族。「ハンデ背負ってゼロからスタートする覚悟もあります」。それに対して、可奈子の方が「あなたは素敵です。絶対幸せになってね」と応援する。さらに桐島が「俺よりずっと格好よかったぞ」と声をかける。妻坂驚く…。
桐島は「龍苑」に向かった。扉を開け、みずきに言う。「お前の言う通りだ。俺はやりたいことをやるぞ!!」
日が変わり、桐島はパイレーツの会議に出席していた。三田のほか銀川オーナー(伊東四朗)も同席している。そして、桐島が口を開いた。
「監督の件お断りします。僕は…」
そんな折、要(高橋賢人)がみずきに相談に来た。なんと、妻坂(八嶋智人)が、毎日のように母・ミカ(芳本美代子)のもとへ現れ、ミカ、要に混じって食事を共にしていると言うのだ。みずきが要の家に行くと、本当に妻坂がいる。すぐに「龍苑」に連れて行った。保たちは、婚約したのにどうしてそんなことするんだ、と妻坂を責めるが、妻坂の表情は引きつるだけである。それはミカも一緒だった。皆に取り囲まれ、妻坂が糾弾さていれるところへ、なんと、そこへ桐島が現れた。単に食事をしに来ただけだという素振りであるが、みずきは何かある、と見抜いた。その桐島は助言を求める妻坂に「親の決めた結婚をしろよ。ハンデ背負ってゼロからのスタートする覚悟あんのかよ」と厳しく突き放すのだった。
妻坂の結婚話はどんどん具体化し進んでいく。そのステップ毎に、妻坂の気持ちはミカに傾いていくのだった。その気持ちを癒すために「龍苑」を訪れた。幸枝(濱田マリ)に「待ち合わせじゃないでしょうね」と牽制されていると、また桐島が現れた。試合を終えてタクシーでやって来たという。怪訝な保に「なぜ来た」と追及されても、「来てやったんだぞ」とごまかしっぽい。みずきが、お釣りを受け取らず出て行く桐島を追いかけると、桐島は何か言いたげである。みずきは、あえて何も訊かずに「龍苑」に戻るのだった。
妻坂は父親の会社で見習い幹部をやっていたが、ミカのことが気になって仕事が手につかない。そこへミカから電話が入る。「もう友達付き合いは止めましょう。幸せになってね」と感極まるミカ。妻坂は固まった。
桐島の様子が気になったみずきは、パイレーツの球場を訪ねた。日下部(金子昇)が、気を利かして中に入れてくれた。みずきは桐島に「何か悩んでいるの? いつもの桐島さんじゃない感じ」と尋ねる。桐島は「あるわけないだろう。俺は救世主だぞ」と強がるが、みずきは「もし、無理をしているのなら桐島さんらしくない。やりたいこと思い切ってやれば。子供たちに言ってたでしょう。自分を信じれば何でも出来るんだ、って」と力付ける。実はみずきの指摘は図星だった。だが、桐島は素知らぬ振りでその場を去った。
と、桐島の携帯が鳴る。三田社長(升毅)が食事を誘ってきたのだ。桐島がレストランに行くと、監督になって欲しいと言う。桐島は当惑した。“やりたいこと”があるのだ。と、視線を巡らすと、離れたテーブルに妻坂と婚約者の可奈子(大石恵)が、妻坂の家族とともに食事をしている。妻坂が意を決して口を開く。「可奈子さんとは結婚できません! 僕には好きな人がいるんです。篠田ミカさんです」。怒りに震える家族。「ハンデ背負ってゼロからスタートする覚悟もあります」。それに対して、可奈子の方が「あなたは素敵です。絶対幸せになってね」と応援する。さらに桐島が「俺よりずっと格好よかったぞ」と声をかける。妻坂驚く…。
桐島は「龍苑」に向かった。扉を開け、みずきに言う。「お前の言う通りだ。俺はやりたいことをやるぞ!!」
日が変わり、桐島はパイレーツの会議に出席していた。三田のほか銀川オーナー(伊東四朗)も同席している。そして、桐島が口を開いた。
「監督の件お断りします。僕は…」