結婚の準備が着着と進むなか、むつ子は木村と会っていてもあまり心は弾まなかった。
　一方、圭吾はますます自暴自棄な生活を送り、ついには酒の飲み過ぎで血を吐く。心配した義平は千代に圭吾の面倒をみてもらうよう頼む。
　義平はむつ子に、このまま結婚して本当に幸せなのか、と問いかける。そして、圭吾の荒んだ暮らしぶりをついもらしてしまう。
　翌日、自分の気持ちが押さえきれなくなったむつ子は、圭吾を訪ねる。
　すると、再び喀血して錯乱状態に陥った圭吾が、千代をむつ子と間違えて無理心中しようとする。
　むつ子は圭吾の胸に飛び込む。