第83回 2004年11月21日(日)放送 あらすじ

#83 熱き思いよとどけ!第7の術ザグルゼム!!

 『月の石』が破壊されたことにより、ゾフィスのシールドが消滅する。驚愕し、焦るゾフィス。シールドが消えたことにより、活気づくブラゴとシェリー。チャンスとばかりに『ディオガ・グラビドン』を放つ。『ギガラド・シルド』で相殺するゾフィスだが、その爆風で吹っ飛ぶ。「やったか!?」爆煙に目をやるブラゴ達。その時、「へえ、あなたも強い呪文を持ってるのね」という、聞き覚えのある声がする。ついにシェリーの前に姿を現すココ。「ボンジュール、シェリー」。
 その頃、『月の石』を破壊したことにより、心を操られていた人間達が解放されることを喜ぶ清麿達だが、アルベールは精神操作が解けて気絶してしまう。『月の石』を手に入れ、ゾフィスの後を継ぐことを夢見ていたヴァイルは自棄になり、ゾフィスから禁じられていた呪文、『ギルガドム・バルスルク』を唱える。その呪文はデモルトを全身強化するもので、出現したプロテクターにより、デモルトの唯一の弱点だった首の後ろも覆ってしまう。デモルトの最終形態に狂喜乱舞したヴァイルは、ガッシュ達を消し飛ばせと命ずる。ところが、「クソ人間が。誰に向かって命令しやがる!」と呟くと、デモルトは、なんとヴァイルを摘み、口の中に飲み込んでしまう。唖然となるガッシュ達。「クソ人間は俺の腹の中で心の力だけ出し続けろ」次の瞬間、デモルトは天井を突き破って塔の外に飛び出す。だが、呪文の影響で今までのことは記憶しておらず、眼下のガッシュ達を見て「何だ貴様ら? なぜここにいる? なぜ俺の縄張りに入って来やがる!」そう叫び、上空から急降下して来て、拳で殴り殺そうとする。ティオの『マ・セシルド』でなんとか防御するが、数倍強くなったデモルトの攻撃に、『マ・セシルド』は次々に破壊されていく。それでもなお、『マ・セシルド』を張り直すティオと恵。
 その時である、半死状態のウォンレイの指が微かに動く。慌ててウォンレイの胸に耳をつけるリィエン。意識は戻らないが息を吹き返したのだ。ナゾナゾ博士は破壊された『月の石』の破片を数個拾うと、「もう少しです。何とかこの欠片で、ウォンレイくんを回復させましょう」と言い、リィエンと共に、ウォンレイを抱いて部屋の外に出て行く。明るい兆しが見え、勇気づいたキャンチョメとフォルゴレは、『ディカポルグ』で巨大化して参戦する。『ディカポルグ』のキャンチョメは虚影のため、いくらデモルトが攻撃を加えても効かない。キャンチョメからウォンレイがもうすぐ復活することを聞き、さらに、アルベールが目を覚ましたら、自分も一緒に戦えるというレイラの言葉を聞き、勇気が湧いてくる清麿は、何としてもデモルトを倒す方法を考える。その時、ガッシュが、「清麿、行くぞ。みんなの声が私の中に入ってくる。みんなの頑張りが私の中の『何か』を揺さぶっているのだ!」と、胸に手を当て、心臓の鼓動を感じながら叫ぶガッシュ。「やるぞ、清麿!今までにない、この新しい熱い『何か』を…奴にぶつけるのだ!」
 その時、清麿の持つ魔本が強烈に光を放ちだした。
 「まさか!?」清麿の魔本を開くと、なんと、第七の術『ザグルゼム』の文字が浮かび上がる。その時、デモルトが本物のキャンチョメを発見し、『ディカポルク』がバレてしまう。デモルトの怒りの鉄拳がキャンチョメとフォルゴレに飛ぶ。だが、またしてもティオが『マ・セシルド』で防御した。そしてついに、清麿が第七の術『ザグルゼム』の呪文を唱え、ガッシュが発動!『ザグルゼム』がデモルトの左腕のプロテクターに命中する。だが、プロテクターに電流が放電するだけで、何の効果も現れない。デモルトはすかさず右手で攻撃を仕掛けてくるが、再びティオが『マ・セシルド』で防御。しかし、ティオも恵も限界を超えており、デモルトにもう一撃喰らえば盾が崩れると察した清麿は、咄嗟にガッシュに『ザケルガ』を撃たせる。ところが『ザグルゲム』はデモルトの左のプロテクターに命中し、破壊してしまう。驚いた清麿は『ザグルゲム』は電撃のエネルギーを相手の体に蓄積させる術だと見抜く。そして、『ザグルゲム』を一発だけではなく二発三発と相手に蓄積し、それを『バオウ・ザケルガ』で仕留められたら、デモルトに勝てると確信する。再びガッシュに『ザグルゼム』を放たせる清麿。だが、デモルトも馬鹿ではなかった。簡単に『ザグルゼム』をかわしてしまう。デモルトも『ザグルゼム』の効果に気付いたのだ。しかしその時、ティオが『ギガラ・セウシル』を放ち、デモルトの動きを封じる。そこに『ザグルゼム』を放つガッシュ。しかし、デモルトは『ギガラ・セウシル』を破り、寸前のところで『ザグルゼム』をかわしてしまう。歯噛みして悔しがる清麿に、自分がウマゴンに乗ってデモルトに近付き、『ザグルゼム』を放つことを提案するガッシュ。「だめよ! 普通のパンチが『マ・セシルド』でも砕くのよ。いくら強化状態のウマゴンでも、一発喰らったら終わりよ!」と制するティオ。「ダメなのか、やっとここまで来たのに……」清麿の顔に失望の色が浮かんだ時である。「あいつの動きを止めればいいんだな。なら、ここは俺たちに任せな」という声が聞こええくる。アルベールが復活したのだ。アルベールはレイラに、『ニベルナ・マ・ミグロン』を放たせる。この呪文により、思い通りに自分の体を動かせなくなるデモルト。アルベールはついにゾフィスの術から解放され、本来の心の力を発揮できるようになったのである。「さあ、アル。集中して。この術は操られている心じゃ使えない難しい術なの。デモルト……私達の力は人間の力を得て、初めて発揮されるもの。本物のパートナーを得た私の力。本物の力というものを見せてあげるわ!」そう言って、ニヤリとするレイラだった。

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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