清麿たちのピンチに、本の持ち主を連れ戻ってきたウマゴン。シュドルクの術で全身に鎧をまとったような姿に変身すると、目にも止まらぬ高速移動でレイラや清麿たちを救い出した。さらにダルモスをそのそのスピードで圧倒し、蟻地獄の中に叩き落とす。その隙に、ウマゴンの本を持つ男が清麿たちのもとに駆け寄ってきた。
　男の名はカフカ・サンビーム。聞けばサンビームは2週間前、ナゾナゾ博士に率いられてウマゴンと出会っていた。その時はまだウマゴンに闘う決意が無かったためいったん去ったが、ウマゴンを信じ、魔本を持ってこの遺跡まで来ていたのだ。
　その時、砂に埋もれていたダルモスが再び姿を現した。パワーでは劣るウマゴンだが、ガッシュやティオ、そして他のみんなの頑張る姿を思い起こし、ダルモスと激しい衝突を繰り返す。ついに、ダルモスの装甲にヒビが入った。激怒したダルモスはガンズ・ベギルの術を発動、ウマゴンに雨あられと弾幕が降りそそぐ。ウマゴンを助けるべく、グルービーに突撃するサンビーム。砂でダルモスに目潰しを浴びせるが、逆にウマゴンもろとも弾き飛ばされてしまった。
　勝ち誇った顔で突進してくるダルモス。しかしウマゴンの魔本には、すでに第2の術ゴウ・シュドルクが発現していた。新たに角が生えたウマゴンがダルモスに強力な一撃！　ダルモスの装甲を打ち砕く。ダルモスはキロロ・アムベギルの術で両腕に刃を装着して襲いかかるが、ウマゴンは素早い動きで翻弄し、グルービーな一撃を浴びせることに成功した。
　言葉で指示されなくてもウマゴンはサンビームの戦術を理解し、的確に敵を追い詰めていく。この短い闘いの間に、ふたりの心は強く、深く結びついているのだった。背後の隙を突かれ、天井まで激しく吹き飛ばされるダルモス。起き上がったとき、すでに魔本はサンビームの手中にあった。ダルモスの気付かぬうちに、ウマゴンはダルモスを本の持ち主から遠ざけていたのだ。
　本を燃やされ、消えて行くダルモス。ウマゴンとサンビーム、グルービーなふたりの鮮やかな初勝利だ。