第119回 2005年8月14日(日)放送 あらすじ

#119 ティオの元気 ただ一人のパートナー 傷が癒える時

 相変わらず仕事が忙しい恵。今度の仕事は一週間で世界中を回るというハードスケジュールなもの。さすがにティオを連れて行くことは出来ず、その間、清麿の家に泊まることとなった。恵のいない寂しさを感じつつも、それを忘れるかのように、ガッシュ、ウマゴンたちと遊ぶティオ。その日の晩は、ティオの提案でティオ、ガッシュ、ウマゴン、の三人で布団を並べ寝ることに。早々に爆睡するウマゴン。二人きりとなったティオとガッシュ。「ティオはどうしてそんなに元気が良いのだ?今日は特に元気が良かったのだ」「・・・最初っから、こんなだったわけじゃないのよ・・・」ガッシュの問いにアンニュイな顔になるティオは、次第に昔の話、恵との出会いの話を始めるのであった。
 ティオもガッシュやウマゴンと同様、人間の世界にやってきたときは一人きりで、不安で仕方なかった。色んな場所を探し、何度も敵に遭遇し、もう駄目ではないかと? もうパートナーには出会えないのではないか?と思い始めたとき、ティオは魔界で友達だったマルスという魔物と出会う。だがしかし、マルスの方は既にティオのことを友達と思っておらず、ティオに対し容赦のない攻撃を仕掛けてくるのだった。「信じた時点でお前の負けなんだよ、ティオ!」 マルスの一撃を受け、海へと吹き飛ばされ気絶してしまうティオ。そこを偶然港を通りかかった恵に助けられるのであった。そして目が覚めた時、ティオは病院のベットに寝かされていた。その傍らには、恵の姿。初めは心を閉ざしていたティオであったが、恵の親身になった看病と優しさに、次第に心を開いていく。「恵は、私を本当の妹のように接してくれた・・・。いつの間にか私は、この人が私のパートナーだったらいいなって、思い始めてた」
 しかし、ティオには大きな不安があった。自分がここにいることで、恵に迷惑がかかってしまうこと。ここに居たらまたマルスに襲われてしまう。そう考え、恵に迷惑を掛けまいとティオは一人、夜中の病院を抜け出そうとする。だが、恵はそんなティオを必死に引き止めるのだった。「理由を話して。私にできる事だったら、なんでも力になるわ・・・」一方、恵に迷惑を掛けたくないティオは、冷たく突き放すような芝居をし。「私とあなたは他人なのよ。どうせあなたも本当の私のことを知ったら・・・」「バカッ!どうしてそんな悲しいことを言うの・・・?私たちは他人じゃない、私たち、友達でしょう?」涙を流し説得する恵の姿に、ついに号泣してしまうティオ。今まで溜めていた思いが全て溢れ出してしまう。そんなティオを優しく抱きしめる恵。すると突然、ティオの背負っていた本がまばゆく輝く出す。「この光・・・それじゃあ!?」恵が自分のパートナーだと悟るティオ。と、その時! ついにマルスとレンブラントがティオたちの前に現れる。容赦のない攻撃を繰り出すマルス。その攻撃から体を張って恵をかばうティオ。ティオは自分は魔物であり、これは問題だからと告白する。だが恵は本を手にし、共に戦うことを決意する。恵にとってティオはかけがいの無い存在であり、魔物かどうかなどは些細なことであったのだ。「どうしたらいいのどうしたらあなたを助けられる?指示を頂戴!」「その本を読んで!そして一緒に・・・私と一緒に戦って!恵!」走り出すティオと恵。二人の横顔は、希望に溢れていた。昔の話を終えたティオ。「これが、私と恵がパートナーになった瞬間よ。でもね、本当に私の心を開かせてくれたのはガッシュ、あなたのお陰よ・・・」顔を赤らめガッシュの方を見る。しかし、ガッシュはすっかり爆睡、話をほとんど聞いてはいなかった。「くおらガッシュ---------------------!!人が真面目に話してんのに何寝てんのよー!!」「ぐあああああ!」大きく揺れる清麿の家で-------------

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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