第117回 2005年7月31日(日)放送 あらすじ

#117 恋愛カンフー 悲劇ウォンレイ 恋歌終章

 中国のとある村。商店街で真剣な顔でショウウィンドウを眺めているウォンレイ。「なんとかしたいのだが・・・」そう呟くウォンレイの頭によぎるのは、リィエンの言葉。「ダメある。うちにはそんな余裕ないある」その日の昼食時、ウォンレイはそわそわと落ち着きがない。珍しく、半日休みが欲しいのだと言う。そんなウォンレイの様子を不審に思ったリィエン、こっそりと後をつけることに。
 そもそもリィエンは最近のウォンレイを不審に思っていた。尾行するうちにどんどんと疑心暗鬼に駆られ、想像がエスカレート。競馬やキャバクラで豪遊するさままで思い浮かべてしまう。そんな想像を必死に打ち消そうとするリィエンだったが、年上の美女やお茶屋で女の子とウォンレイが談笑する様を見て、すっかり逆上してしまう。
 一方、ウォンレイといえば、賞金一万元という武闘大会のチラシを発見。「カンフーをこのようなことに使うのは本意ではないが・・・」その躊躇いながらも、背に腹はかえられないウォンレイは出場を決意。武闘大会。ウォンレイは一戦目、ニ戦目と危なげなく勝ち進んでいく。いけると思いつつふとリングを見上げると、そこには『恋恋』と書かれたレスラーマスクを被ったリィエンの姿。変装のつもりだろうがバレバレだ。激しく戦うその様は、どうみても八つ当たりにしかみえない。「リ、リィエン・・・?!」「何のことあるか?私はただの恋恋仮面あるよ。いいあるかウォンレイ。ぎったぎったのげしげっしにしてやるから・・・覚悟するあるよ!」その後も、着々と勝ち進むウォンレイとリィエン。二人はついに決勝で戦うことに。「私たちが戦う意味なんてないじゃないか?!」「そっちに無くても、こっちには大有りあるよ---------------------!!」問答無用のリィエン、凄まじい気迫で襲い掛かる。気迫に押されたウォンレイは、防戦一方で、何も出来ない。「そんな程度の覚悟で、あんなことやこんなこと、してたあるか!
」ついにリィエンを止めようと決意したウォンレイ。「ダンッ」と、間合いを詰める。するとリィエン、目を閉じ両手を胸に当て無防備にウォンレイへと倒れこんでくる。戸惑いリィエンを抱きしめてしまうウォンレイ。だが次の瞬間、「!」と開眼したリィエン、きっつい掌底の一撃を決め、ウォンレイを打ち倒す。戸惑い顔を上げるウォンレイ。「リィエン・・・?!」「痛かったあるか?・・・でも、私の痛みは、こんなものじゃないあるよ!」仮面を外したリィエンの瞳には、大粒の涙が浮かんでいた。リィエンの言葉の意味がわからないウォンレイは呆然とするするのみであった。 大会後、しばらくして。「えええええええええええ!?」村に響くリィエンの声。「そ、そ、それじゃあ・・・」「ああ、私はただ、アルバイトを探していただけだ」ようやく今までのことを打ち明ける事ができたウォンレイ。リィエンを冒頭のショウウィンドウのところまで連れ出す。そこにはリィエンに似合いそうな靴がディスプレイされていた。「これを、キミに買ってあげたかった・・・。もうすぐ、二人がであった記念日だろう?リィエンを、驚かせたかったんだ・・・」ウォンレイのその言葉に、真っ赤になるリィエン。「・・・バカ。そんあことしなくても、ずっと心は繋がっているある」 涙をこぼしつつ、可愛らしく微笑むリィエン。ささいな誤解もあったが、今回の事件で二人の心はより深く繋がったのだった。
 数日後、身を寄せ合い幸せそうに歩く二人。「なぁリィエン、残った賞金でテレビを・・・」「ダーメ。それはそれ、これはこれある」心は繋がっていても、ウォンレイが尻に敷かれたままなのは変わらないのあった。

キャスト

高嶺清麿
 … 櫻井孝宏
ガッシュベル
 … 大谷育江
水野鈴芽
 … 秋谷智子

 … 前田 愛
高嶺清太郎(清麿の父)
 … 置鮎龍太郎
高嶺華(清麿の母)
 … 山崎和佳奈

スタッフ

■企画
 金田耕司(フジテレビ)
 関弘美(東映アニメーション)
 都築伸一郎(小学館)
 木村京太郎(読売広告社)
■原作
 雷句 誠
(小学館週刊少年サンデー連載中)
■プロデューサー
 高瀬敦也(フジテレビ)
 櫻田博之(東映アニメーション)
 池田慎一(読売広告社)
■シリーズディレクター
 貝澤幸男
■シリーズ構成
 大和屋暁
■キャラクターデザイン
 大塚 健
■脚本
 大和屋暁
 山田隆史
 まさきひろ
 広平虫
 ほか
■美術
 渡辺佳人
■製作担当
 岡田将介

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