チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋

第4回 2010年4月27日(火)放送 あらすじ

心筋梗塞

 フリージャーナリスト・目黒(嶋田久作)の容態が急変し、救命救急センターの初療室に運び込まれた。妻の光子(広田レオナ)が目黒に離婚を切り出そうとしていた矢先の出来事。速水(西島秀俊)らは懸命に救命処置を行うが、目黒は心停止に陥ってしまう。退院も近いと聞かされていた光子は、回復していたはずの夫の体に何が起こったのかと取り乱す。

 急変の原因は心臓の血管の一部が詰まったことによる心筋梗塞だった。一刻も早く血流を再開させ、心臓に血液を送らなければ蘇生の見込みはない。速水は詰まった箇所をカテーテルで拡げる治療を試みようとするが、設備の整ったカテーテル室に空きがない。そこで速水は初療室でカテーテル治療を行うと言い出す。必要な設備もない環境ではリスクが高すぎると佐藤(木下隆行)や長谷川(戸次重幸)らは反対するが、ほかに方法はないと速水に押し切られる。

 速水の無謀な決断を和泉(加藤あい)から聞き、驚いた田口(伊藤淳史)は初療室へ。そのとき一瞬目を見開いた目黒が、「光子に『函館』と伝えて欲しい」とつぶやき、再び意識を失った。一方、白鳥(仲村トオル)は初療室の様子をうかがう佐々木(堀部圭亮)を見かけ、目黒の容態を確認しに来たのかと詰問。速水との収賄関係を暴く情報を目黒に握られ、邪魔になって消そうと仕組んだのではないかと疑惑をぶつけるが、一蹴されてしまう。
 その直後、白鳥は光子から手術の承諾を得ようとカテーテル治療の説明をしていた佐藤に出くわす。「危険すぎる」と佐藤に詰め寄る白鳥の言葉を聞いた光子は、ことの重大さを知ってがく然。初療室へと駆けだしていく。

 初療室では、速水が必死に心臓マッサージを続け、目黒の命を繋ぎとめていた。まったく反応のない目黒の姿にショックを受けた光子は「助からないなら楽にしてあげて」と涙を浮かべて懇願。だが速水は「助かるかもしれない命です。このまま諦めたくはない」と不安がる光子を説得し、手術を承諾させる。

 そんななか、白鳥は田口に速水への疑いを漏らす。リスクの高い治療を速水があえて強行するのは、収賄の証拠をつかんだ目黒の口を封じるため、治療に見せかけて殺そうとする意図があるのではないかというのだ。「助けるためのカテーテル? 殺すためのカテーテル?」という白鳥の言葉に田口は絶句する。

キャスト

スタッフ

■脚本
 後藤法子
 ほか

■演出
 今井和久
 植田 尚
 星野和成
 白木啓一郎(関西テレビ)

■プロデュース
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)
 八巻 薫(MMJ)

■音楽
 羽岡 佳

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