2025年9月11日更新
SDGs
月曜~金曜朝8時14分から放送している情報番組『サン!シャイン』では、目や耳の不自由な方や、生活騒音の中での“ながら視聴”など、様々な視聴環境にある方のために、音楽や効果音をしぼり、ナレーションやスタジオトークを聞きやすくした副音声放送を実施しています。高齢者、補聴器を使うなど聴覚や視覚に障害のある方に優しい仕組みです。
『サン!シャイン』は、幅広い視聴者層をターゲットにしているほか、視聴者参加型の番組であることも、この副音声放送実施の理由のひとつです。
主音声は通常の音声です。視聴者は、テレビのリモコン等で、音声を自由に選択できます。『サン!シャイン』は、番組中のテロップでこの副音声について告知しています。
25年4月の番組スタート以来、視聴者から好意的な意見が届いています。
●「BGMが不要(ニュースに集中したい)な場合は消すことを選択出来る」という仕掛けに、非常に好感を持ちました。とてもフラットに観ることができました。是非とも他の情報、ニュース番組にも拡大していただきたいと思います。
●ワイワイガヤガヤした番組が多いので画期的だ。他の番組、他局にも大いに広がればいい。
●聞き取りたい音がしっかり届きます。私にとっては不必要なBGMのテンポや曲調に惑わされずに内容がしっかり入ってきました。『サン!シャイン』とフジテレビには、新たな試みにどんどんトライしていただきたいです。
●年齢を重ねて感じることですが、色んな音が混ざり合うと肝心な部分が聞き取りにくくなります。これまで字幕を使用していましたが、生放送だと字幕が間に合わないので、諦めていました。
フジテレビさんは若者目線で番組を制作されているイメージがあり、あまり視聴していませんでしたが見直しました。応援しています!
このほか、目に障害のある方からは、「普段、画面が見えず音だけを聞いていると、効果音が唐突に聴こえ、その度に強いストレスがかかっていたが、副音声は安心して聞ける画期的な方法だ」等の声もありました。『サン!シャイン』方式の副音声は、それぞれの視聴者が感じる不安や不快感の改善につながると考えています。
『サン!シャイン』方式の副音声は、音声上のシンプルな工夫により、視覚・聴覚両方の面で視聴者にメリットがあり、視聴覚機能に補助が必要な方に特に有効です。更に“ながら視聴”や“ モバイル環境”、その他“生活雑音が気になる環境”など、視聴環境は多様です。この副音声は、「ことばの聞き取り」のストレス軽減が期待できる点で、健常者も含め、広く視聴者にメリットをもたらす仕組みです。
高齢者や障害者等は、日常必要な報道等の情報をテレビに頼る傾向があると考えられます。生放送は全放送時間帯の約半分を占めており、この試みはその第一歩ではありますが、今後「ひとにやさしいテレビ局」として、この副音声を活用して、情報アクセシビリティの向上に寄与し、更に視聴者一人ひとりに寄り添えるようになれればと思います。