2024年7月24日更新
横浜市と連携して行う「防災・減災を推進する取り組み」の一環として、今年度から横浜市の小学校を対象にした防災授業『学ぶ防災プロジェクト』を始めました。
フジテレビのコンテンツを使って、こどもたちの防災意識を向上させること、そして、なによりも自分や大切な人の命を守るために自ら考え、行動する力をつけてもらいたい、という想いで実施しています。
横浜市立港北小学校では、中・高学年を対象に映像を使った授業を実施。低学年には、クイズや体験を通して、楽しく体を動かしながら学ぶ授業を展開しました。その後、全校児童を対象に予告なしでの避難訓練。
まず中・高学年には、東日本大震災や、能登半島地震などフジテレビが長年取材を続け、蓄積してきた被災地の映像を見ながら、防災について考えました。
大きな揺れが起きたまさにその時何が起きるのか、どんなところに危険があるのか、家の中、大きな商業施設、町の中など、様々なシーン別に分けて、映像を見ながら学びます。
低学年を対象にした授業では、イラストを使って地震の際の危険がどこにあるか探したり、大地震に備えて何をどれくらい用意しておけばよいのか、また身の回りの物を使った地震の際に役立つ豆知識などをクイズ形式で学びました。
そしてみんなで、揺れが来たら小さくなって身を守る「ダンゴムシのポーズ」の練習も。
さらに、ガチャピンの人形を使って誰でもできる毛布担架での搬送も体験してもらいました。
その後、児童たちには予告せずに、避難訓練を実施。休み時間を使った突然の訓練で、先生たちが近くにいない、という状況も多くありましたが、こどもたちの行動は素早く、近くにあるもので頭を守ったり、避難を誘導するリーダーが自発的に生まれたりと、学んだことを体現し、真剣に命を守る行動をとる姿があちこちで見られました。
避難訓練での子どもたちの様子は撮影をして、それぞれの教室にあるテレビを通じて放送し、子どもたちが訓練でとった様々な“身を守る行動”を、木村アナウンサーが解説しました。
多くの防災リーダーが育ち、命を守るアクションに繋がるよう取り組みを続けてまいります。
被災地の地震の映像を見て、子どもたちが様々な思いを感じてくれました。
怖い思いをしたかもしれませんが、現場のリアルを見る事で、いざそういった揺れが起きたらどのように自分の命を守ればよいか?を考える機会になったと思います。
そして、それらを踏まえ避難訓練を通じて実践的な体験。
子どもたちには内緒での訓練でしたが、練習をしていた「ダンゴムシのポーズ」を即実践したり、先生たちが来る前に自主的に高学年の子どもたちが周りに声をかけたり。
てきぱきと自らの判断で行動する子どもたち。
とても感銘を受け、何より心強く思いました。
まさに、一人ひとりが「防災リーダー」として、自分と、周りの人たちの命を守る行動ができる、そう感じた時間でした。
子どもたちの真剣な表情に、改めて私自分も防災意識をさらに高めようと思いました。