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2024年2月5日更新

防災

12月10日 【横浜市×フジテレビ】連携し、地域の防災力向上を目指す―映像コンテンツで災害から命を守るきっかけを―

フジテレビは12月1日、横浜市と「防災・減災の市民啓発に関する連携協定」を結びました。長年、災害の取材で撮影してきた膨大な映像や、貴重な証言から得た教訓を伝え、一人でも多くの命を救うきっかけにするため、市と協力して地域の防災力の向上に取り組みます。
今回は、その第一弾。日ごろから地域の防災リーダーとして活動をされている方々を対象とした研修会を開催しました。

研修では、フジテレビの震災特別番組「わ・す・れ・な・い」で、12年に渡って取材し、放送してきた被災地などの映像を使ってシチュエーション別に検証。自宅、車の中、大きな商業施設、商店街、駅など、そこで何が起きていたのか、その時人々はどんな行動をとっていたのか、そこから何を学ぶことができるのかを、防災士の資格を持つ木村アナウンサーが解説。
さらに、長年被災地を取材してきた瀧ディレクターが、取材で目の当たりにした当時の状況など実感を交えて伝えた上で、みなさんと一緒に今後の備えについて考えました。

また、地域の防災力を向上させるための活動などに取り組んでいる認定NPO法人「かながわ311ネットワーク」の方の指導で、地域の避難訓練で何が必要か、どう具体的に行動したらいいのか話し合うグループワークも行いました。

発災直後の様子をリアルに映し出す映像は、薄れつつあるあの当時の記憶を思い起こさせてくれます。あの時感じた、未来に向けて何かしなければいけないという思いを行動につなげる、それが、多くの人に拡がるよう今後も取り組んでまいります。


横浜市と連携協定を結んでから初の研修でした。東日本大震災の映像資料をさまざまな角度から検証し、それを、実際の皆さんの生活に置き換えて次なる災害にどのように備えればいいのかを皆で考えていく時間は、自身においてとても貴重な経験になりました。

地震1つをとっても、どの場所で起こるか、どのタイミングで起きるか、そして自分がどんな状況で被災するかで対処は異なります。一概に「こうすればいい!」と一括りにできないのが備えの難しいところです。
ただ、テレビの過去の映像や、取材の中で見えた「自治体の取り組み」などを共有することで、少しでも自分ごとに感じていただき、自分は、自分の家族は、自分の街は…と考えるきっかけ作りに継続的に関われればと思います。

文:木村拓也(フジテレビアナウンサー・防災士)

今回の取り組みは、番組が放送を通して伝えてきた、災害の怖さ・生き残るための教訓などを直接、市民の皆さんに届ける良い機会になりました。

東日本大震災の映像を使い、災害時の行動について説明を行いましたが、私たちから伝えるだけではなく、参加した市民の方々から、疑問や意見を聞くことで、逆に私たちが学ぶこともできました。
放送という一方的な形だけではなく、対面で情報交換ができる今回のような研修・イベントを積極的に行うことで、より良い災害報道にしていくことが出来るのではないかと思います。地震はいつ起こるか分かりませんが、いずれ必ずやってきます。その時のために、情報を常にアップデートしながら、取り組みを続けていきたいと思っています。

文:瀧秀一(フジテレビ 情報制作センター 「わ・す・れ・な・い」チーフディレクター)

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