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2023年9月25日更新

手話実況アカデミー

「手話実況アカデミー」研修プログラムにフジテレビアナウンサーが協力

岡山放送が実施した「手話実況アカデミー」。これは、誰もが当たり前にスポーツ観戦を楽しめる環境の創出を目指して、リアルタイムに手話実況をつけるという勉強会です。
8月28日に、東京研修会として、フジテレビの青嶋達也アナウンサーと堀池亮介アナウンサーが講師として協力しました。

僚局・岡山放送がたちあげた「手話実況アカデミー」。
手話「通訳」ではなく、手話「実況」を志す聴覚障がい者のみなさんのお役に立てればと、堀池アナとともに講師を担当しました。

聴覚ハンデゆえに、われわれの実況を聞きながらのスポーツ観戦経験はナシ。でも、手話通訳での実況直訳では間に合わないし、字幕だと感情や熱が伝わらない。ならば自分たちで、「手話という言語での実況」をしてみよう、と。

アナの実況を手話通訳者が訳した内容と、実況アナの表情と、目の前の試合・レースとを総合しつつ、最終的には自らつくりあげていく。再来年の東京「デフリンピック」を見据えた大冒険です。

お台場の研修室での音声実況アナと手話実況志望者との熱すぎるコラボと、そこで互いに生まれた発見や気づき。
ろう者・聴者問わずに楽しめるなにか新しいものが生まれそうな予感すらも。
この出会いはずっと私の宝物になっていきそうです。

文:青嶋達也(フジテレビ アナウンサー)

先日、岡山放送主催の「手話実況アカデミー」に青嶋アナウンサーと参加し、講師を担当しました。
受講生は聴覚障害のあるろう者の方々。
「手話による実況とはどんなものなのか。」「音声実況と同じように行うことは可能なのか。」など様々な疑問が当初はありました。しかし、講義の中でモータースポーツ実況のポイントなどを説明し、実際にアカデミーを受講しているろう者のみなさんに映像を見ながら手話実況にチャレンジしてもらうと、手話や表情で力強く表現し、レース展開を描写し始めました。

タイムが次々と更新されるモータースポーツというスポーツは全ての状況を瞬時に手話で描写するのは難しいかもしれません。ただ、手話や表情を使うからこそ「レースの緊迫感」や「記録されたタイムのすごさ」がより一層伝わり、見ている人を引き付けるのだと思いました。

今回、講師を担当しながらも、受講生のみなさんからたくさんのことを学び、手話の持つ大きな可能性を感じる貴重な機会となりました。2025年に東京で開催される「デフリンピック」、そしてその先へ。
様々な実況のスタイルですべての人たちがスポーツを楽しめる、そんな未来になってほしいです。

文:堀池亮介(フジテレビ アナウンサー)

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