2023年11月16日更新
SDGs
テレビ・新聞・ラジオ・出版などの日本のメディアがともに取り組む気候キャンペーン「1.5℃の約束~いますぐ動こう、気温上昇を止めるために」が昨年に続き今年も展開されました。(2023年3月20日~12月31日)
これは、SDGメディアコンパクトに加盟するメディアに対して日本の国連広報センターが呼びかけをし、2022年にスタートしたプロジェクトです。昨年の参加メディアは140社でしたが、今年は155社に拡大、国レベルでは世界初となるメディアの垣根を超えた共同キャンペーンです。
その中で、民放5局とNHKは、局の垣根を超えてアナウンサーとキャラクターが集結した番組や動画コンテンツを多数制作しました。
【制作した動画コンテンツ】
・6局のアナウンサーとキャラクターによる「なぜ、いまアクションを起こすことが大事か」をわかりやすく発信する90秒の動画
・各局アナがメインとなって呼びかける15秒動画×9本
・「気候危機は〇〇危機」というお題に対し各アナウンサーが回答する動画
・教育目的にも使いやすい動画「温暖化のギモンに答えます!教えて江守先生!!」
・記者会見のダイジェスト動画
これらの動画は、9月19日~10月1日までTverでも配信しました。
メインとなるNHKでの特別番組には、フジテレビから安宅晃樹アナが出演。第64次南極観測隊に同行取材した際の映像が紹介されました。普段は一緒に画面に収まることはない各局のアナウンサーたちですが、この日はすぐに意気投合!気温上昇を止めるという同じ目標に向かって一致団結して収録に臨みました。
さらに、9月18日~10月17日の期間中は、全国67カ所の街中サイネージ(LIVE BOARD)で「1.5℃の約束」の動画が流され、多くの方の目に触れることになりました。
この一連の日本メディアの取り組みが、他に類を見ないということで、9月末の国連ウィークの関連イベント「SDGメディアゾーン」にフジテレビとTBSの担当者が登壇し、「1.5℃の約束」キャンペーンの概要やその効果などについて紹介しました。
※アーカイブはこちらからご覧いただけます。
・「1.5℃の約束」についての発表(9月20日)
・「まったなし!地球沸騰化時代における気候アクション」(9月22日)
日本のSDGsの認知度の高さは90%を超えていますが、危機感が足りないためか実際の行動につながっていない点が指摘されています。
「テレビでSDGsを知った」という人が最も多いことから、今後は “知っている状態”からどのようにして一人ひとりのアクションにつなげられるかを考えていく必要がありそうです。