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2023年7月18日更新

特別番組

「地球環境大賞2023」富士山 湘南 北海道は今…みんなで救うニッポンの未来

フジテレビ(関東ローカル) 
2023年6月10日(土) 16:00~17:00
BSフジ(全国放送) 
2023年6月25日(日) 17:00~18:00


吉田匠 プロデューサースペシャルコラム

環境問題への取り組みというのは、大規模であったり、複雑なプロセスを経ていたりで、なかなか身近に感じることは難しいという印象を受けます。そんな中、どうすれば視聴者の皆さんが“自分事”として番組で紹介する「地球環境大賞」の取り組みを見てくださるのか、かなり頭を悩ませました。

制作スタッフ全員でアイデアを練っていたところ、今年は、富士山が世界文化遺産に登録されてから10年の節目の年だということを知りました。そこでインターネットで調べたところ、動画投稿サイトに10年前の富士山の様子がわかる映像が投稿されていました。撮影者はアルピニストの野口健さんでした。

その映像を見て、私は衝撃を受けました。番組でも放送しましたが、山道沿いにずらっと不法投棄されたタイヤが積まれていたのです。さらには、ヒマラヤに捨てられた日本語の書かれたゴミの数々。恥ずかしながら、見たことのない映像ばかりでした。野口さんは23年前から、富士山や海外の山々の清掃活動を行っていることを、そこで知りました。

日本人なら誰でも身近に感じるであろう富士山での環境保護を通して、地球全体の環境保護の必要性を伝えられないか。野口さんの富士山清掃活動を取材し、環境保護を継続する重要性や、発信する事の意味を伝えることはできないか。番組の軸が決まった瞬間でした。

最終的には、山・海・空と全てを網羅した、身近な環境問題を伝える番組に仕上げることができたと思います。

また、アナウンサー陣の体当たり取材にも感銘を受けました。
西山喜久恵アナウンサーは、道無き山中をずんずんと進みながら、様々なゴミを見つけリポート。

島田彩夏アナウンサーは、持ち前のダイバースキルを生かして、砂漠のような海底の様子を伝えてくださいました。

梅津弥英子アナウンサーはヘルメットをかぶりながら、ナイスなリアクションと共に担当者を質問攻め。

杉原千尋アナウンサーは持ち前の明るさで、楽しく南町田グランベリーパークのエコポイントを次々と発見。

小山内鈴奈アナウンサーも、霧多布湿原の保全活動を続ける地元の人に寄り添いながら、昔からの様々な思いを聞き出してくれました。

全てのナレーションを取り終えた後、ロケに行ったアナウンサーとナレーションを担当した榎並大二郎アナウンサー、全員の番組のタイトルコールを収録しました。

最後に全員の声が揃った瞬間、アナウンサーたちが取材先で感じた環境保護の重要性を、しっかりと番組にこめることができたと感じました。

今回私は、富士山のゴミ清掃ロケに同行しました。

大学生たちが、汗を流しながら楽しそうにゴミを集めている姿を見て、23年続けている野口さんの活動が、環境保護の重要性を次の世代へしっかりと伝えているのを実感しました。私も、この番組を通して、野口さんの言う「環境を考える“環”」を広げることができていれば、この上なく嬉しいです。

文:吉田匠(フジテレビ 情報企画開発部)

地球環境大賞公式サイト:地球環境大賞 (https://sankei-award.jp/eco/)

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