フジテレビのサステナビリティ・CSR

SDGs推進キャンペーン、「楽しくアクション！SDGs」の一環として1月21日（土）から2月4日（土）まで3週連続でSDGsに関わる番組を放送しました。
SDGsや地球環境の今を楽しく知って、地球の未来を考えてもらうきっかけにしたい、未来に美しく豊かな地球をバトンタッチしたい、そんな思いを込めた番組です。

★1月	21日	（土）	環境クライシス －嘆きの島々と崩壊する海－
★1月	28日	（土）	EXITの未来を本気で考えるⅢ　～フューチャーランナーズSP～
★2月	4日	（土）	地球HEROES2023　～最北・最南の地で…神秘の生態系を守れ！～

楽しくアクション！SDGsは、フジテレビ・BSフジ・ニッポン放送による3波連合のプロジェクト。2021年から、テレビやラジオの前の人たちと一緒に学び、考え、そして行動していくことを目指しています。

第一弾は「環境クライシス」。この番組は、失われつつある人々の営みや、風景を特集しています。世界各地に迫る環境危機。急激に進む気候変動による環境の変化が、動物たちの行動や生態系を変え、人々のふるさとを奪っています。 今回は4作目、テーマは「海」です。

沈みゆく島

取材をしたのは、インド・コルカタにある小さな島。ここは気候変動による海面上昇によって、沈みつつある地域の一つです。30年で島の半分が沈みました。 住民が抱えるのは、ふるさとが消えゆくことへの寂しさと嘆き、怒り、未来への危惧…。

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番組では、2017年に島の未来を憂う少女を取材していました。あれから6年。
あの少女に会いに行くと、今、彼女はふるさとの島を出て、寮で暮らしながら学生生活を送っていました。実は、近年、島が巨大なハリケーンによって甚大な被害を受けたのです。

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島の沿岸部はさらに沈み、暮らすことさえ厳しい状況に…。
医師になる夢を追うには島を出ざるを得ませんでした。

少女「ここにはまだ私の居場所はありません。でもふるさとにはなにも残っていません。私にはもうどこにも居場所がないんです…」

海面上昇、サイクロン、干ばつ…気候変動の影響で、故郷を追われる「環境難民」。その数は増え、すでに追われた人々の暮らしはさらに過酷になっています。

崩壊する海

国連の気候変動に関する政府間パネルは、熱帯性低気圧は今後もより強度を増す、と予測しています。その気候変動による環境の変化は、私たちが暮らす日本でも他人事ではありません。

沖縄では、農作物の収穫時期が変わっています。これまでこなかった渡り鳥が来るようになり、様々な病原菌を運ぶことも危惧されています。世界有数の美しいサンゴ礁はその93%が白化、つまり死の一歩手前。魚は減り、漁を生業としていた人たちは古くから続けていた慣習や、生計を立てる術を変えざるを得ません。
これらを引き起こしている原因の一つが台風の数が減ったことによる、海水温の上昇だと言われています。台風は、夏の暑さで上昇した表層の海水をかきまぜて温度を下げてくれるのです。

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近年では、スーパー台風といった想像もしなかった事態も発生。
記録的な猛暑記録的な豪雨、毎年のように“記録”を塗り替えるような気象現象が観測されるようになりました。

最近、気候がなんだかおかしい、と感じている人は少なくないと思います。
地球の気候が変わってきていることは、みな、なんとなく実感もし、わかっているはずです。
ただ、そのなんとなく、は確実に私たちのささやかな暮らしを奪い、そして地球を脅かす変化となっていま迫っている、それが現実です。

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私たちは気候変動によって何を失おうとしているのか。この番組を通じて、変化している地球のリアルを知り、そして、未来に向けて何をしたらいいのか考えるきっかけとして多くの人に届くことを願っています。