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2022年8月19日更新

コラム

未来を救え!東大VSハーバード大「地球環境大賞2022」

フジテレビ(関東ローカル) 
2022年6月18日(土) 14:30~15:25
BSフジ(全国放送) 
2022年6月26日(日) 14:00~14:55


高橋光紀 プロデューサースペシャルコラム

「SDGs」という言葉が日本社会にも浸透してきた中で、環境問題を取り上げる番組の数も飛躍的に増えている昨今。タレント、お笑い芸人などもこうした番組に積極的に出演し、かつては“まじめ一辺倒”だった環境番組の演出の幅も大きく広がり続けている。

もちろん環境問題への貢献という意味では素晴らしいことだが、テレビ制作陣にとっては腕の見せどころ。どうすれば“新しく”見せられるのか、ハードルは上がり、今まで以上に頭をひねらないといけない。そのような環境下で、制作スタッフと議論を重ねながらたどり着いた答えは…「最先端技術」へのこだわり。

近年の技術の発展はめざましい。「AI」は不可能と思われてきた様々なことを可能とし、「仮想空間」が現実社会を侵食し始めるこの令和の時代に、環境問題を解決するため、我々の想像を超える研究が行われているハズ…それを取材してみたい!ということで、大コンセプトが固まった。

最先端技術といえば、取材先として「東京大学」はやはり華がある。では誰が取材するのか? 東京大学のOBか?いや、その上を行くであろうハーバード大卒はどうだ?ということで、お笑いタレント・パックンの起用が決定。“東大の最先端研究にハーバード大卒が切り込む”というニュアンスのタイトルも決まった。

「ハーバードと言っても、宗教学科だよ!?」というボケから始まったパックンのロケだったが、わかりやすく親しみある言葉(と止まらないボケ)で視聴者に伝える能力はさすがの一言。惜しむらくは、パックンの母校・ハーバード大で行われている“驚がくの研究”を、スケジュールの都合で取材できなかったことだが…地球環境大賞30回目の節目にふさわしい、情報量満載の番組に仕上げることができたと思っている。

また、この番組の出演者を語る上で、フジテレビアナウンサー陣による体当たり取材にも触れておきたい。
夕方のニュースのカオとなった榎並大二郎アナウンサーは、得意の泳ぎを生かして沖縄の海をもぐり、サンゴの危機を伝えた。西山喜久恵アナウンサーは、パックンのボケに熟練コンビのように合いの手を入れ続けた。

ほかにも佐々木恭子アナウンサー・梅津弥英子アナウンサーにも取材していただいたが、これは単にアナウンサーがたくさん登場するということではなく、誤解を恐れず言えば「取材で体を張る機会が減ったベテランアナウンサーたちが体を張っている」のだ。
人生経験が豊富だからこそ、伝わるメッセージもあったかと思う。

わずか1時間程度の枠ではあったが、少しでも多くの人にとって、地球との向き合い方を考えるきっかけにこの番組がなればいいと願う。

文:高橋光紀(フジテレビ 情報制作センター)

地球環境大賞公式サイト:地球環境大賞 (https://sankei-award.jp/eco/)

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