第5回 2009年2月3日(火)放送 あらすじ

消された真実

 「佐智絵を殺したのは私」と衝撃的な言葉を口にした清子(風吹ジュン)に、志摩野(堺雅人)はすぐさま心療内科への入院を手配。清子の口を封じるかのような行動を訝る亮二(江口洋介)は、大田西署で志摩野を取り調べようとする。25年前、上海にいたという志摩野は事件との関わりを否定するが、清子が結婚前、新藤(宅麻伸)とつきあっており、結婚後も新藤は葛城家に出入りしていたという事実が判明する。「佐智絵は2人の関係を知り、新藤に殺されたのではないか?」と追及する亮二に、時効となった佐智絵殺しをなぜ調べるのかと、逆に亮二を問い詰める志摩野だったが、均(大杉漣)から新藤の話を聞いたと漏らしてしまう。亮二は均と清子に事情を聞くと意気込むが、丸山(小日向文世)に止められる。時効事件は捜査の対象外なのだ。
 新藤を探すのが先だと諫める丸山に亮二は「新藤は捕まらない」と言う。逃亡中に亮二らを脅すなど大胆なことができるのは、新藤を守る誰かがバックにいるからだというのだ。25年前、新藤を逮捕できなかったのも腑に落ちるという亮二の言葉に、舜(稲垣吾郎)は信造(北大路欣也)への疑念を察して黙り込む。
 そのころ、新藤は葛城家に現れていた。そして清子がいないと知ると、サチ(広末涼子)にある伝言を託す。
 その夜、亮二は舜を自宅に招く。そこに富岡(谷原章介)と堀米(マギー)も現れ、富岡が事件を調べる中で、すでに新藤の存在を知っていたことを明かす。「もっとデカいネタを掴む」と執念を見せる富岡。新藤を起訴できなかった警察への怒りを露わにする堀米。佐智絵の死は、同級生に今も暗い陰を落としていた。「殺されたことを見過ごすことは人として許されない」という亮二のつぶやきを舜は複雑な思いで聞く。
 翌日、亮二と舜は、自分たちの部署が新藤の事件から外されたと告げられる。それでも捜査を止めない2人に丸山は「目立たないようこっそりやれ」と目をつぶる。
 退院した清子はすべての記憶を取り戻していた。だが「あの日のことは誰にも言わないと決めた」と事件について口を閉ざす。
 そんな折、丸山が警察功労特別賞の受賞と引き換えに部下の厳重管理を命じられた。亮二らが捜査を続ければ、丸山が厳罰を受ける。明らかな上層部からの圧力だ。署内のコンピュータに向かった舜はある覚悟を決め、職員データから信造の経歴を調べて…。

キャスト

郷田亮二 … 江口洋介
黒木 舜 … 稲垣吾郎
サチ … 広末涼子
郷田唯衣 … 相武紗季
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志摩野鷹也 … 堺 雅人
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富岡康志 … 谷原章介
秋本 了 … 佐々木蔵之介
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丸山慶太 … 小日向文世
葛城 均 … 大杉 漣
葛城清子 … 風吹ジュン
黒木信造 … 北大路欣也

スタッフ

■原作
 新津きよみ
 『トライアングル』(角川書店刊)

■脚本
 水橋文美江

■演出
 三宅喜重

■プロデューサー
 重松圭一(関西テレビ)
 小寺健太(関西テレビ)

■音楽
 澤野弘之
 林 ゆうき

■制作
 関西テレビ

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