満員電車で起きたにもかかわらず目撃者が現れない薬剤師の刺殺事件、その車両に乗り合わせた乗客たちが次々と殺される連続殺人事件、そして、乗客たちの爪に異変が現れる感染症の発生というバイオテロの様相を帯びた事件。薪剛（板垣李光人）は岡部靖文（高橋努）に、3つの事件が偶然同時に起きた可能性を告げる。解剖時にウイルスに感染したとみられる三好雪子（門脇麦）は、治療法がないと知りながらも、感染者の遺体の解剖をすべて引き受けると宣言する。雪子の姿を見た青木一行（中島裕翔）は、連続殺人犯を突き止めるため、雪子にウイルスを感染してくれと迫り…。

薬剤師・里中恭子（中村ゆりか）の脳がようやく第九に届き、MRI映像から犯人が特定された。しかし、犯人は連続殺人には関与していないと判明。ウイルスの正体や治療法もわからぬまま、雪子の容態が悪化するなか、青木は、変色した爪を見せ、自らも感染したことを薪に告げる。犯人逮捕のため、殺された里中が乗っていた同じ時刻の電車に乗り、犯人への接触を試みたいと志願する。

薪の制止もきかず、翌日、青木は電車に乗り込み、刺殺事件当日の里中と同じ動きを再現。すると、1人の男が背後から青木の爪を見ていることに気づく。ところが次の瞬間、その男は姿を消し――？