愛讐のロメラ
鈴のお守り
昭和59年・夏。山梨県のある町に住む15歳の七瀬珠希は、高校を中退して小学生の弟・亮太の面倒をみていた。父親は5年前に他界、母親の千尋はひと月前に家出してしまっていた。
ある夜、千尋から珠希に電話がある。自分には好きな人がいて、皆で一緒に暮らせるよう頼んでいるから待っていてほしいという。が、まもなくして、千尋の自殺の知らせが珠希に届く。母の遺体が安置されている東京の加賀見病院へ駆けつける珠希。悲しみに打ちひしがれる珠希に、若者が声をかけ、お守りの鈴のキーホルダーをくれる。
千尋の遺品の写真を見ていた珠希は、若い頃の千尋が男性と並んでいる写真を見つけ、はっとする。
ある夜、千尋から珠希に電話がある。自分には好きな人がいて、皆で一緒に暮らせるよう頼んでいるから待っていてほしいという。が、まもなくして、千尋の自殺の知らせが珠希に届く。母の遺体が安置されている東京の加賀見病院へ駆けつける珠希。悲しみに打ちひしがれる珠希に、若者が声をかけ、お守りの鈴のキーホルダーをくれる。
千尋の遺品の写真を見ていた珠希は、若い頃の千尋が男性と並んでいる写真を見つけ、はっとする。