2003年5月1日(木)放送 みどころ

第4冊 パンセ

「『○○は□□である』の○と□を埋めよ」の問いに、なにも考えずに反射的に「我輩は猫である」と答えてしまう、そんな貴方に贈る今回のテーマ本「パンセ」(フランス語で「考える」という意味)。「人間は考える葦である」という有名な言葉が収められている本書は、科学者としてもその名を残す17世紀フランスの哲学者パスカルの遺稿集である。
パスカルの広範な知性を反映した内容のため、ぶ厚い難解本のオーラを強烈に放っている今回のテーマ本の中から、案内人(白井晃)が日常会話に使えるポイントを選んで、わかりやすくご紹介。

≪「パンセ」豆知識≫
・「パンセ」に収められている、もう一つの有名な言葉「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていただろう」。美貌でエジプト女王に君臨したと思われがちなクレオパトラだが、実際は聡明な知性を武器に時代を生き抜いた強い女性であったという。鼻が高けりゃいいのなら、ピノキオは宇宙の王になれるはず。
・打合せ中、某スタッフ「『パンセ』と一緒にポンセ(80年代に大洋ホエールズ(現・横浜ベイスターズ)で活躍した助っ人外人)の顔写真を出してみたら」と呑気発言。AD陣から湧き起こる「ポンセって誰?」の声、声、声。その時、某スタッフは己が、もう若くはないということを悟ったという。

キャスト

本の案内人:白井晃
パンセを読んでと言われる男:石井正則
パンセを読んでと言う女:河村杏里
ナレーター:服部潤

スタッフ

構成:久保裕章
ディレクター:津坂純也

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