現在20歳前後の若者諸君には信じられないかもしれないけれど1980年代初頭に「難しいことはエライ、エライからカッコイイ」という知的戯れをたしなむニューアカデミズムというブームがあったのです。そのブームを代表するキーワードがスキゾとパラノ、浅田彰氏によって一躍有名になったその用語の出典元がドゥルーズ＝ガタリ「アンチオイディプス」。かつてニューアカ熱にうなされ“インテリゲンちゃん”に憧れたものの、その難解さに挫折、結局“ヘンタイよいこ”の道を歩まざるをえなかった人々（現在30～40代）にとってトラウマともいえる思想を携帯電話で紹介、本当にわかりやすくなってます。

＜豆知識＞
●小学生の頃にYMOブック「OMIYAGE」で坂本龍一氏が「遊牧民的生活に憧れる」と発言しているのを読んだ記憶がありますが、20年以上の歳月を経て、ようやく、その真意がわかりました。