2003年10月16日(木)放送 みどころ

#26 マルクス『資本論』

20世紀に世界各地で起きていたゴタゴタの裏には、この本が見え隠れしていたといっても過言ではない、そんな時代を動かした名著・マルクス「資本論」。ここ最近、影響力は若干落ちてはおりますが、その難解さは今だ健在な本書を、ケーキに喩えて紹介。なぜ「資本論」とケーキなのか、それは経済は景気の問題を扱うから、けーきの問題、ケーキの問題・・・、もう眉間にシワを寄せながらマルクスを読む時代は終わった。冷戦が終わってしばらく経つんだなぁ、平和っていいなぁ、が実感できる回。

<豆知識>
●かつてのゴタゴタから恐い本かと思われがちですが、資本主義の良い所、悪い所を解説して、ここを直すともっと良くなる、と主張した本。マルクス自体は資本主義=悪とは考えてなかった模様。
●マルクス自身もその理解者だったエンゲルスも、元々は裕福な家柄の人。単なる「俺の貧乏をどうにかしろ!」という八つ当たりではなかったところに、説得力があるのかもしれない。

キャスト

本の案内人:白井 晃
小さい男:石井正則
里枝:蒲生麻由
ナレーター:服部 潤

スタッフ

企画・構成:小山薫堂
ディレクター:三木康一郎

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