2003年8月28日(木)放送 みどころ

#21 『老子』

左卜全とひまわりキティーズの歌声“ズビズバーパパパヤー”でお馴染みの名曲「老人と子供のポルカ」、略して「老子」が今回のテーマ・・・、エッ違う?、中国の思想家の方の老子!?、という小ボケで始めてみましたが、「今回はどんな難しい本が・・・」と身構えていた皆さん、肩の力は抜けましたでしょうか。この脱力こそが老子の思想の肝、片意地はらずに頑張ろうというのが彼のメッセージなのです。後にアジア圏では道教(日本では陰陽師で有名)、西欧諸国でもタオイズムとして浸透し、現代でも紹介文担当者を始め、熱狂的な支持者、もしくは実践者(用語としてはタオイスト、でも世間一般的にはボンクラと呼ばれる)がいる彼の教えを、食文化を見つめなおす運動スローフードに喩えて紹介します。

<豆知識>
●老子は、礼儀や序列を厳しく説いた孔子の教えに嫌気のさした人たち側からのカウンターパンチではないかと言われ、人物像はもちろん書籍の成立の過程もよくわからない点が多い。
●老子の思想は道教(道教の日本版である陰陽道と同じく空を飛んだり、得体のしれない生き物を操ったりなどの力を駆使する民間信仰)や太極拳など何だか不思議な発展をみせ、よく考えるとキョンシーで有名な映画『霊幻道士』は道教+カンフーでモノ凄く老子的だったことが判明。

キャスト

本の案内人:白井 晃
読書界の寅さん:石井正則
今週のマドンナ:杉原あんり
ナレーター:服部 潤

スタッフ

構成:大原広軌
ディレクター:津坂健一

バックナンバー