2003年8月7日(木)放送 みどころ

#18 福澤諭吉 「学問のすすめ」

床一杯の福澤諭吉の上に寝転がり、諭吉で煙草の火をつけながら、飼ヤギが諭吉を貪り食べている光景を眺める・・・、諭吉に囲まれて暮らす生活!日本国民は福澤諭吉が大好き!
でも、貴方、福澤諭吉が何を考えて、何を主張していた人かご存知ですか? 諭吉のことを知らないまま壱万円札を求めてしまうのは、素性も知らない行きずりの相手に男女の関係を求めてしまうような不純な行為なのではないでしょうか。
今回は数多い彼の業績の中でも、明治初期の日本国民を啓蒙し、日本の近代化の精神的原動力の一つとなった名著「学問のすすめ」をピックアップし、美味しいグルメ事情(財布に夏目漱石、新渡戸稲造よりも福澤諭吉を多めに入れておいた良いレストランが多数登場)に喩えて紹介します。この番組をみて、彼のことを理解すれば、きっと向こうから貴方の方を振り向いてくれるんじゃないでしょうか、いや、振り向いてくれるハズ、そう信じたい!という1本。

<豆知識>
●早慶戦(慶應では慶早戦と呼ぶそうです)で有名な両大学のライバル関係だが、その創立者同士、慶應・福澤諭吉と早稲田・大隈重信は仲が良く、早稲田の開校式には諭吉が来賓として招かれている。ちなみに二人とも九州人(福澤・大分県、大隈・佐賀県)。
●慶應=お坊ちゃんというイメージを抱きがちだが、生まれついての合理主義者ともいえる諭吉は、人々を惑わす迷信や納得できない伝統などが大嫌いだったようで、子供の頃に地元の神社の神仏に平気でいたずらするなど数々のヤンチャ(アナーキー?)なエピソードがある。

キャスト

本の案内人:白井 晃
読書界の寅さん:石井正則
今週のマドンナ:上良早紀
ナレーター:服部 潤

スタッフ

企画・構成:小山薫堂
ディレクター:三木康一郎

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