第8回 2008年8月19日(火)放送 あらすじ

急転!悲しみの鉄拳

 ここ数カ月で高村樹季(米倉涼子)の弁護士としての本来の業績が落ちていた。心配する城山(草刈正雄)は教育委員会の仕事から手を引くように助言するが、樹季は返事を保留する。そんな中、望月道夫(平岡祐太)から新たな依頼がきた。相手は“カリスマ小学生”と呼ばれ、子役タレントとして活躍する太田桃花の母親・祐美(三浦理恵子)で、娘に勉強は必要ないから宿題を出すなとクレームを出し、欠席が多いことも仕事の方が大事だと、学校の説得には耳を貸さないという。三浦圭吾(佐々木蔵之介)の「特別扱いせずにくれぐれも個人授業はさせないように説得しろ」といういつも以上に厳しい口調と、田川龍之介(角野卓造)直々の依頼もあり、学校に向かう樹季と望月。
 なんとか祐美を説得しようと試みる樹季だが、何を言っても祐美の意見は変わらない。すると担任の中川功(佐藤二朗)が放課後や日曜を使っての個人授業を申し出た。祐美も渋々ながら納得し、樹季たちは教育委員会へ戻るが、報告を受けた三浦は猛反対。説得しなおすよう怒鳴って出て行ってしまう。あまりの三浦の剣幕(けんまく)に望月も辟易(へきえき)するほどだった。
 その日の夕方、三浦は学校帰りの中川の前に現れ「個人授業は絶対にさせない」と強い口調で言い切るが、中川は涼しい顔をして去っていく。何も言い返せず、中川の帰っていく後ろ姿を見ながら教員だった頃の不幸な事件が思い出され、いたたまれない三浦。
 一方、樹季は城山から重役ポストへの内示を受けた。明後日に行われる取締役会議で発表することになり喜ぶ樹季は、そろそろ教育委員会の仕事から手を引くタイミングだと田川を訪ねる。ところが反対に田川から三浦の悲しい過去を聞かされ、何も言い出せないまま学校へ向かう。それはある意味、三浦のための行動でもあった。学校では望月が祐美を相手に説得をしていたが相変わらずの堂々巡り。樹季は、選ばれた人間の桃花だからこそ、他の生徒の模範になるように個人授業をせずに祐美と共に頑張るように説得する。樹季の巧みな言葉にのせられ渋々ながら納得する祐美だが、中川は樹季をにらみ続けていた。
 弁護士事務所の取締役会当日。間もなく会議が始まろうという時に望月から電話が入った。結局中川が個人授業をすることになり、それを知った三浦が飛び出していったというのだ。取締役会の時間が迫るなか、三浦のことも気になる樹季だったが…。

キャスト

高村樹季 … 米倉涼子

望月道夫 … 平岡祐太

三浦圭吾 … 佐々木蔵之介

小山和明 … 温水洋一

時任昭雄 … 風見しんご
加藤和臣 … 眞島秀和
園部愛理 … 堀 まゆみ
相原エリサ … 大友みなみ
      ・
城山幸太郎 … 草刈正雄(特別出演)

田川龍之介 … 角野卓造

<第8話ゲスト出演>
中川 功 … 佐藤二朗
太田祐美 … 三浦理恵子

スタッフ

■脚本
 田村孝裕

■演出
 小林義則

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 岩田祐二(共同テレビ)

■音楽
 本間勇輔

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