クニミツの政
#9 対決!ゴミ戦争
選挙の告示まであと1週間と迫ったのに、まだ百万円の供託金が用意できない。
第一秘書の猿渡(マギー)が責任を感じて落ち込んでいると、おいしい話がやってきた。ばったり出くわした旧友から株のインサイダー取引をもちかけられ、20万円あれば数日で80万円にあがるのは確実という言葉に猿渡は決意した。
一方、国光(押尾 学)は、求人広告で見つけたバイトを始めた。不要品を町はずれの廃品処理場に運んでいると、ゴミの山を苦々しげに見ている老人がいた。国光は知らなかったが、その老人の名前は水島(八名信夫)。坂上(大杉 漣)の父親の親友であり、豊富な財力と人脈をもつ地元の有力者だった。
高明(古田新太)は水島に坂上への支援を取りつけようとする。しかし、以前に五木田市長(斉藤 暁)の悪政に裏切られたため、政治家を信用しようとしない。4年前、土地を市に売却したところ、五木田市長(斉藤 暁)はそこに、廃品処理場を作った。運ばれてくるのは東京のゴミの山。この町を汚されたことに怒り、政治家を信用しなくなったのだ。不破(佐々木蔵之介)も秘書の由貴(滝沢沙織)を連れて水島の前に現れた。「私なら必ずこの町を変えることができます」。もし不破が水島の支援をとりつけるようなことがあれば…。高明は胸騒ぎを覚えた。
「金の心配ならもう必要ありませんよ」一同の前で胸を張っていた猿渡が、佐和(伊東美咲)からの電話に絶句した。「あの男、証券詐欺で指名手配されているんです」。なけなしのお金をだまし取られたショックで、猿渡は行方をくらましてしまった。
「坂上先生のみこし一緒にかついでくれねぇか」。国光(押尾 学)も水島に直談判するが、水島は百万を国光の前に放り、やっかい払いしようとした。「こんな金はいらねぇ!」。憤慨した国光は札束を叩き返した。
「バカ野郎!せっかく金出してもらったのに」。高明は悔しがったが、国光はちゃんと心のこもった金で坂上を立候補させたかったのだ。供託金の締め切りまであとわずかしかない。考えに考えた末、国光は廃品処理場に出向き、ビデオや自転車をあさっていた—。深夜になって猿渡がやってきた。「第一秘書の心意気、見せてやる」。2人は汗まみれになって黙々と作業を続けた。
第一秘書の猿渡(マギー)が責任を感じて落ち込んでいると、おいしい話がやってきた。ばったり出くわした旧友から株のインサイダー取引をもちかけられ、20万円あれば数日で80万円にあがるのは確実という言葉に猿渡は決意した。
一方、国光(押尾 学)は、求人広告で見つけたバイトを始めた。不要品を町はずれの廃品処理場に運んでいると、ゴミの山を苦々しげに見ている老人がいた。国光は知らなかったが、その老人の名前は水島(八名信夫)。坂上(大杉 漣)の父親の親友であり、豊富な財力と人脈をもつ地元の有力者だった。
高明(古田新太)は水島に坂上への支援を取りつけようとする。しかし、以前に五木田市長(斉藤 暁)の悪政に裏切られたため、政治家を信用しようとしない。4年前、土地を市に売却したところ、五木田市長(斉藤 暁)はそこに、廃品処理場を作った。運ばれてくるのは東京のゴミの山。この町を汚されたことに怒り、政治家を信用しなくなったのだ。不破(佐々木蔵之介)も秘書の由貴(滝沢沙織)を連れて水島の前に現れた。「私なら必ずこの町を変えることができます」。もし不破が水島の支援をとりつけるようなことがあれば…。高明は胸騒ぎを覚えた。
「金の心配ならもう必要ありませんよ」一同の前で胸を張っていた猿渡が、佐和(伊東美咲)からの電話に絶句した。「あの男、証券詐欺で指名手配されているんです」。なけなしのお金をだまし取られたショックで、猿渡は行方をくらましてしまった。
「坂上先生のみこし一緒にかついでくれねぇか」。国光(押尾 学)も水島に直談判するが、水島は百万を国光の前に放り、やっかい払いしようとした。「こんな金はいらねぇ!」。憤慨した国光は札束を叩き返した。
「バカ野郎!せっかく金出してもらったのに」。高明は悔しがったが、国光はちゃんと心のこもった金で坂上を立候補させたかったのだ。供託金の締め切りまであとわずかしかない。考えに考えた末、国光は廃品処理場に出向き、ビデオや自転車をあさっていた—。深夜になって猿渡がやってきた。「第一秘書の心意気、見せてやる」。2人は汗まみれになって黙々と作業を続けた。