第6回 2007年11月15日(木)放送 あらすじ

もう1人の天才外科医…

 北洋病院に天才外科医、朝田龍太郎(坂口憲二)がいるという噂を聞きつけ、朝田の腕を頼る患者たちが、北洋に少しずつ集まりだした。だが、朝田のチーム作りはなかなか進まない。外科医の外山誠二(高橋一生)は、朝田にライバル心をむき出し。この日に行われる新たな心臓手術のメンバーに自分を入れるよう、朝田に迫るが、朝田は外山には医者として決定的に足りないものがあると言い、メンバー入りを許さない。
 そんな時、伊集院登(小池徹平)は、野村博人(中村靖日)から外山はとある大学で名のある教授の息子だと聞かされる。兄弟もその大学で講師などを勤める優秀な医師家族の末っ子だった。野村は、だからこそ外山が現状の自分に焦っているのではないかと推測。その意見に伊集院も納得。そしてその伊集院は、心臓外科医の登竜門と言われるフレッシュマンズライブを翌日に控えていた。
 朝田は藤吉圭介(佐々木蔵之介)から、相変わらず手術に小高七海(大塚寧々)が加わらないと知らされる。先日の少女の手術に小高が参加したのは、片岡一美(内田有紀)に説得されたからだと言う。
 北洋の医局員たちも、朝田が執刀するオペ時間が迫ると、見学室へと急ぐようになった。外山が、そんな医局員たちを冷めた目で見送っていると、病人搬送中の救急車から緊急連絡が入った。搬送されている患者、五代明代(草村礼子)に付き添う、夫の昭三(山田吾一)も、朝田の執刀を求めていた。朝田が、まさに手術に入ろうとしていて、医局員が、その話をしようとすると、外山が受話器を奪い朝田はいると答えてしまう。
 搬送されてきた明代を、外山が迎え入れる。どうやら、外山は自ら明代の手術にあたろうとしている様子。
 朝田と外山の執刀は同時に始まった。オペを終えた朝田に、看護師が外山の執刀を告げる。ICUへと急ぐ朝田と伊集院だったが、そこには安堵の笑い声を上げる昭三と、手術を早々に終えた得意気な外山の姿があった。
 一方、明真大学付属病院では、鬼頭笙子(夏木マリ)のチームが続々と成功させる生体肝移植手術に野口賢雄(岸部一徳)がご満悦。野口は、これを受けて心臓移植の認定に向けてのさらなる準備を進めようとしていた。
 片岡の北洋つぶしも着々と進行。院長の善田秀樹(志賀廣太郎)が提出したさまつな電気設備修繕費の要求を拒否し、次期富裕層専門人間ドッグ設立に向けての高額医療検査機器導入を優先させる。
 朝田より早く手術を終わらせたことで、医局員や看護師の自分への視線が変わり、外山の態度は増長。目を覚ました明代にも感謝され、自信を深める外山。
 その夜、台風の接近で大雨が降り始めた。激しい雨に、北洋の医師たちは泊まりを覚悟し始める。そんな雨の中、小高は帰途につく。と、その前に荒瀬門次(阿部サダヲ)が立ちはだかった。荒瀬は、朝田のチームに入るよう小高を説得。受け入れようとせずに歩き出す小高に、荒瀬は…。
 ますます強まる風雨。そしてひとりの看護師が、外山に明代の心停止を告げる。と、その時、すさまじい落雷とともに病院が停電。
 朝田、藤吉は東病棟の自家発電の一部が働かないことを知ると、西病棟への重病患者の搬送を看護師たちに指示。自らも搬送にあたる。一方、外山がICUに駆けつけると、すでに伊集院が心臓マッサージを始めていた。野村は、オペ室への搬送を促すが、停電でエレベーターが動かない。伊集院が、この場での開胸を唱え、外山が応じた。善田も駆けつけ、手術が始まる。明代を開胸してみると、外山の手術ミスが発覚。明らかに動揺した外山の手が止まってしまう。そこに、ようやく朝田が現れたが…。

キャスト

朝田龍太郎 … 坂口憲二
片岡一美 … 内田有紀
伊集院 登 … 小池徹平
小高七海 … 大塚寧々
荒瀬門次 … 阿部サダヲ
里原ミキ … 水川あさみ
木原毅彦 … 池田鉄洋
松平幸太朗 … 佐藤二朗
善田秀樹 … 志賀廣太郎
五代明代 … 草村礼子
五代昭三 … 山田吾一
藤吉圭介 … 佐々木蔵之介
鬼頭笙子 … 夏木マリ
野口賢雄 … 岸部一徳

ほか

スタッフ

■原作
 乃木坂太郎
 「医龍~Team Medical Dragon~」
 (小学館刊 ビッグコミックスペリオール)

■原案
 永井 明

■取材協力
 吉沼美恵

■脚本
 林 宏司

■プロデューサー
 長部聡介
 三竿玲子

■演出
 水田成英

■音楽
 澤野弘之
 河野 伸

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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