第10回 2007年12月13日(木)放送 あらすじ

総力戦!!運命の心臓移植

 北洋病院の朝田龍太郎(坂口憲二)は野口賢雄(岸部一徳)の手術に成功。そして野口は、明真大学付属病院を心臓移植実施施設とする名誉を手に入れる。だが、朝田の手術と交換条件として片岡一美(内田有紀)が提示した案件を野口は無視し、ビジネス関係を解消する。さらに、朝田たちのチームの明真への受け入れも、音部雄太(田中碧海)の手術が成功したら…と言う。
 ともあれ、朝田たちが一時的にでも明真に戻ったことで、優秀な心臓外科手術チームが2つ存在することになる。1つは心臓移植実施施設認可後、第1号の心臓移植患者を手術することとなる鬼頭笙子(夏木マリ)のチームだ。鬼頭の患者はVIPで、心臓移植待機リストも、おそらく上位と思われ、ドナーさえ現れれば、すぐに移植手術が行われる状態。
 一方、朝田も雄太の病状に関してチームを集めてカンファレンスを実施。北洋でともに過ごした、藤吉圭介(佐々木蔵之介)、伊集院登(小池徹平)、小高七海(大塚寧々)、松平幸太朗(佐藤二朗)、外山誠二(高橋一生)、野村博人(中村靖日)に旧チームドラゴンの荒瀬門次(阿部サダヲ)、里原ミキ(水川あさみ)が加わった強力なメンバーだ。だが、鬼頭の患者と比べ、9歳の雄太に心臓移植の順番が回ってくる可能性は極めて低い。それでも、朝田は望みを捨てず、メンバーに手術に備えての徹底したトレーニングを促す。
 ある日、朝田は伊集院に鬼頭のチームに入るよう命令する。不満を隠せない伊集院に、朝田は鬼頭の心臓移植手術が先になるので、そのオペを学び雄太の手術に備えるようにと諭した。
 伊集院の鬼頭チーム入りを知った野口は笑いを抑えきれない。雄太は移植できる心臓が見つかる前に死ぬと朝田が読んでいると野口は言う。そのため、今のうちに若い伊集院を鬼頭に預け、明真に残してやるつもりだろうと。話を聞かされた木原毅彦(池田鉄洋)は、思わず反論してしまう。
 ある夜、病室に来たミキはベッドで苦しむ雄太を発見。すぐにICUに運ばれた雄太は、肝硬変と診断される。集合したチームのメンバーに、朝田は生体肝移植の実施を宣言。雄太の母親(長野里美)から肝移植をして肝機能を回復させ、後に心臓ドナーが現れるのを待とうと言うのだ。肝移植を執刀する松平は、その考えに同調し、雄太の肝臓は自分が持たせると決意する。また、朝田は病気でくじけそうな雄太に、絶対に治すと約束した。
 そして、雄太の生体肝移植手術の日。1本の電話が明真に入る。鬼頭の患者のドナーが見つかったのだ。鬼頭の命令で、伊集院は心臓を受け取りに向かう。そんな動きを知りながらも、朝田たちは雄太の生体肝移植手術に入った。鬼頭も心臓移植手術の準備を着々と進めていたが…。

キャスト

朝田龍太郎 … 坂口憲二
片岡一美 … 内田有紀
伊集院登 … 小池徹平
小高七海 … 大塚寧々
荒瀬門次 … 阿部サダヲ
里原ミキ … 水川あさみ
木原毅彦 … 池田鉄洋
松平幸太朗 … 佐藤二朗
善田秀樹 … 志賀廣太郎
音部美和 … 長野里美
音部雄太 … 田中碧海
藤吉圭介 … 佐々木蔵之介
鬼頭笙子 … 夏木マリ
野口賢雄 … 岸部一徳

ほか

スタッフ

■原作
 乃木坂太郎
  「医龍〜Team Medical Dragon〜」
  (小学館刊 ビッグコミックスペリオール)

■原案
 永井 明

■取材協力
 吉沼美恵

■脚本
 林 宏司

■プロデューサー
 長部聡介
 三竿玲子

■演出
 葉山浩樹

■音楽
 澤野弘之
 河野 伸

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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