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<第61回> <第62回> <第63回> <第64回> <第65回><第61回>
山室が清子にプロポーズ。清子は嬉しいが、夫を亡くしてからまだ三ヵ月しかたっていないので、再婚にはためらいがあった。
はるは、世間体より自分の気持ちに正直になるべきだ、と清子を激励。清子はプロポーズを承諾する。
その夜、清子と山室の婚約を祝う会が開かれる。はるを始め、旅館のスタッフたちは心から二人の門出を祝福する。
翌日、山室は亡き父の墓前に婚約を報告するため、清子を連れて上京する。
高島リゾートグループの後藤が、弁護士を伴って再びみさき亭に来る。契約書は有効だと主張する後藤は業務提携に応じなければ、みさき亭を告訴する、と強硬姿勢に出る。<第62回>
山室と上京した清子は、その日は帰らず、連絡もとれなかった。
翌日、清子から電話がかかってくる。山室が腹痛を起こして、ホテルで介抱しているという。
みさき亭と契約している食品卸会社が突然、取り引きの中止を通告してくる。高島リゾートの圧力だった。このままでは料理が出せないので、はるは漁協に応援を頼んで、何とかその日の食材を確保する。
そこへ、清子が帰ってくる。胆石で苦しむ山室を部屋に寝かせると、新しい食品卸会社と交渉にいく。
次の日、清子は山室を病院へ連れていく。
みさき亭の得意先の観光会社が、提携中止を言ってくる。<第63回>
高島リゾートの圧力で、みさき亭は得意先の観光会社との契約を打ち切られる。旅館の行く末を思い、従業員たちの間に不安が広がる。
山室が商社に勤めていた頃の部下・金井が訪ねてくる。会社の不正が検察に暴かれそうになり、上層部は証拠を捏造して、山室一人に責任を押しつけようとしているというのだ。
会社を告発する準備ができるまで、海外へ逃亡してほしい、と忠告する金井。そんなとき、刑事が山室の所在を確認にくる。一両日中にも逮捕状が出ることがわかり、山室はその日のうちにみさき亭を出る。
清子もすぐにその後を追う。はるは、成田で山室を見送ったら帰ってくるよう清子に訴えるが・・・。<第64回>
山室を追いかけていった清子は、翌朝になっても帰らなかった。清子への信頼をなくした常吉は、旅館の休業を決める。
そこへ、清子が帰ってくる。山室と別れ、みさき亭の再建にかけるという。
そんな矢先、指名手配になった山室が、みさき亭に戻ってくる。自分が濡れ衣を着せられた不正融資に高島リゾートが関係していると言い、警察に出頭して裁判でその悪事を暴くという。
山室は自首。清子は山室を信じて待つことに。
黒岩が高島リゾートとの契約書偽造を自白。業務提携の話は白紙になる。
清子がはるを仲居頭に抜擢。はるは戸惑うが、もとの仲居頭・定子らは反感をもつ。<第65回>
高島リゾートの後藤常務が、黒岩の口車に乗せられたことを反省。対等な事業協力を申し出る。理想の旅館を目指す清子は、前向きにその話を検討する。
仲居頭に昇進したはるはお客様アンケート、接待マニュアルと新しい企画を考える。
が、従業員たちは反発。無期限ストライキに突入する。
はるは仲居頭を降りると皆に頭を下げるが、聞き入れられない。
皆の心を一つにまとめるために、はるはみさき亭をやめることを決意。はるの気持ちをくんで、清子は辞表を受け取る。
一晩皆と一緒に働いたはるは、翌朝、爽やかな気持ちで土肥に別れを告げる。